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10月4〜8日|リノベーション窓口 @ 関原の森・愛恵まちづくり記念館

「直して住む」住宅展
〜 建築家と考えるこれからの住まい 〜
2017年10月4日(水)〜 8日(日)

 

IRMとは…リノベーション住宅展+相談会を開催します!
「壊して建て替える時代から直して住むことが当たり前の時代へ!」

   住まいについて考えるとき、長年暮らした家を再利用できないか?
   空き家やマンション、あるいは中古住宅を購入してリノベできないか?
   耐震や間取り、法律やコストなどの相談や新築には無い魅力的な住まい暮らしの展示を行います。

 

IRMとは…期間内は、耐震診断士や住宅医など、豊富な知識と経験のある
NPO法人「家づくりの会」の建築家メンバーが説明します。

   [参加メンバー] 赤沼修伊澤淳子落合雄二菊池邦子倉島和弥杉浦充
            福田隆一田中ナオミ古川泰司松澤静男丹羽修吉原健一


10/7(土)・8(日)14:00~15:00は、建築家によるリノベ―ション講座を行います。

 

  ■ 会 期 : 2017年10月4日(水)〜 8日(日)
         (初日は13:00~、最終日は16:00まで)

  ■ 会 場 : 関原の森・愛恵まちづくり記念館(入場無料)
         (足立区関原1丁目21番) 

  ■ 交 通 : ●JR常磐線・東武スカイツリーライン・
          東京メトロ千代田線・日比谷線
          「北千住」駅西口よりバス
          (東武バス)北02系統 西新井大師行き
               「西新井橋」下車徒歩3分
         ●東武スカイツリーライン
          「西新井駅」・「梅島駅」より徒歩約15~20分

  ■ 主 催 : NPO法人家づくりの会ーリノベーション窓口

 

 

4月11〜16日|リノベーション窓口 @ 世田谷美術館

「直して住む。」住宅展

「直して住む。」住宅展
〜 建築家と考えるこれからの住まい 〜
2017年4月11日(火)→ 16日(日)

 

IRMとは…家全体を直す「フルリノベーション」から、部位や耐震などテーマごとに「あるあるいろんな事例」まで、
直して住む、これからの住まいのヒントを展示します。

 

IRMとは…期間内は、耐震診断士や住宅医など、豊富な知識と経験のある
NPO法人「家づくりの会」の建築家メンバーが説明します。

   [参加メンバー] 赤沼修伊澤淳子落合雄二小野育代菊池邦子倉島和弥杉浦充
            福田隆一田中ナオミ古川泰司松澤静男丹羽修吉原健一


4月23日(日曜日) 14:30〜16:00
     家づくりギャラリーにてセミナーを開催します

  

テーマ  「建て替え?リノベ? 判断の分岐点」

(担当:落合 雄二/U設計室)>>>詳細は4月23日|ミニ講座 @ 市ヶ谷をご確認ください。

 

  ■ 会 期 : 2017年4月11日(火)→ 16日(日) 10:00〜18:00
         (入館は閉館30分前まで。 初日は13:00〜、最終日は〜16:00まで)
          入場無料世田谷美術館_アクセスマップ

  ■ 場 所 : 世田谷美術館・区民ギャラリーB
         (世田谷区砧公園1-2) 

  ■ 交 通 : ●東急田園都市線「用賀」駅
           美術館行バス「美術館」下車 徒歩3分/
          「用賀」駅より徒歩17分
          ●小田急線「成城学園前」駅
           渋谷駅行バス「砧町」下車 徒歩10分

Kintaro House

kintaro house-金太郎_田中

階段上部に設置した四方向型金太郎


東京の都心に創った住宅。住み手は、夫婦と少年がふたり。
ご主人の御両親の敷地の一部が供出されました。
奥様の御両親は立派な五月人形を下さっていて、双方のご両親から「健やかに元気に」という気持ちが伝わります。
kintaro house-外観_田中

外観

あっちこっちの温かい支援があって、感謝の中で平穏な暮らしが続くように「金太郎人形」が四方から見えるように計画しました。
一階は個室などのプライヴェートゾーン。
周囲の視線も気にならない二階に、家族が集まって過ごす場所を配しました。
子育て+仕事に忙しい毎日であるのを鑑みて、家事はみんなと居る中でスムーズに捗るように、ぐるっと回れるキッチンと同じラインに機能を組み込みました。
設計をするたびに毎度思いますが、「自分が住みたい!」。
これを手前味噌と言うのでしょうねえ。
kintaro-house-室内_田中

▲食べるところから、くつろぐ場所を見る  ▲家事効率抜群のぐるっとキッチン    ▲階段を上ると徐々に見えてくる金太郎

 

建築DATA

1階床面積 : 51.42㎡ (15.55坪)           〈家族構成〉
2階床面積 : 51.42㎡ (15.55坪)            家族構成:夫婦+少年×2人
延べ床面積 :102.84㎡ (31.10坪)
構   造 : 木造2階建て

[家づくりニュース2015年6月号掲載]

飾るという場所

絵画、写真、雛人形や花といった飾るものは、その住宅の住み手の個性そのもので、
だから大事に取り扱いたいと思っている。
しかしながら、ただ棚をつくると無差別に並び始めて、季節ごとの出し入れもなくなることが多い。
美術品は厳選してひとつ置いてあると美しいが、節操無く並んだモノほど醜いものは無い。
想像してみてください。
カレンダーの隣にコンテンポラリーなリトグラフ。
その隣に五月人形とスワロフスキーのクリスタルや、お土産物たちがずらずらと並ぶ様を。
しかも埃をかぶって…。
ね。
よくある風景です。
飾り棚だから意思を持って飾る場所を特定する。
特に父上や母上から頂いた雛人形や五月人形のような晴れやかな季節の設えは、特別な場所性を用意したい。
もらった以上気持ちを敬意として表現したいものです。
でもでも、日本の住宅事情はそんなに甘くはない。
その時にだけ使えるような和室が確保できるわけでなく、何となくテレビの横かなんかにゴチャゴチャと並べるしかなくないわけで。

 

そこで、この住宅では階段を上って行く吹き抜け部分に、宙に浮いたように飾り窓(棚)を設置しました。
全方向から見えるようにして、遊びに訪れた父上や母上が、上ってくる目の先に人形が飾られる。
どうです?
喜ぶ様が見えるようでしょ。
そうすると、つまり…この住宅の住み手も良い事が一杯あるはずです。
設計で仕組む、全方向型飾り窓の、全方向型喜び連鎖であります。

 

[家づくりニュース2014年7月号掲載]

八王子・和の中心の家

撮影:石井 雅義

大きな広間は縁側や出入り口とつながって、あけっぴろげ。


出入り口はL型に開放できて大勢の靴や荷物が並ぶ。

一緒に住むのではなくて、敷地の一部に「建てたらどうだい?」と親から、愛のある声をかけられる子世帯の住宅が増えました。
スープの冷めない距離というやつでしょうか。
八王子に建つこの住宅はそんな要素も含みながら、さらに経営する数店舗のコンビニエンスストアの従業員も集まって来ます。
従業員たちで草野球チームをつくっていて、それが絶妙なチームワークを成り立たせていて、スタッフみんなが積極的に頑張るすばらしい店舗経営の源になっています。
ですから、この住宅はいろんな方面の「和の中心」という役割を担っているのでした。
大きな声じゃ言えないけれど、鍵もかけない(笑)。
大きく開放していて、近所の人も寄っていくし、野菜も置いていく。
野球から泥だらけで帰ってきたチームのメンバーがシャワーを浴びて、その後子供も含めた大勢で宴会がはじまる。
台所は誰でも入って、料理が得意な人がつくる。
手が空いた人が片付ける。
従業員たちは家族のようなものとして、爽やかに「体育会系」の関係性の中で日常生活が営まれています。
大勢を許容しながら家族4人の暮らしもあって、風呂敷みたいに大きくても小さくても用が足りることが望まれました。
家具はなるべく置かずに、大勢にも対応できるように大きな座卓だけ創りました。
床はゴロンとなっても気持ちのいい柔らかく厚い杉板にして、庭とつづく半屋外の縁側とつながっています。
縁側は野球チームの泥んこの荷物を置く役割もあり、汚れたままシャワーに直行できます。
広くてL型の出入り口は、いっぺんに多人数の出入りが可能です。
夏は全開放、冬は障子よりも丈夫なダンボール状の鏡板が入った建具を閉めます。
といった訳で楽しい住宅ができたのですが、問題がありまして…
それは、なかなか人が帰らないこと! 
時間が来たら「蛍の光」が流れるような設計しないといけないかなあ。

 

建築DATA

1階床面積 : 76.76㎡(23.21坪)           〈家族構成〉
2階床面積 : 44.07㎡(13.33坪)           夫婦+少年×2+高齢ウサギ×1
延べ床面積 : 184.00㎡(55.00坪)     
構   造 : 木造2階建て

[家づくりニュース2014年5月号掲載]

みのりズム

写真:石井 雅義

みのりズム

天井の垂木のピッチが徐々に変わっています。
見上げたときのリズムが楽しいのです。

敷地の形状に素直に計画したら、屋根に入れる構造材(垂木)のピッチが徐々に変化するというデザインになりました。
ここんちの中心は只今幼稚園生の少年。
少年が笑うと皆が幸せ。
そんな生活の様子を想像して、少年の名前と垂木のリズムを組み合わせた造語をこの住宅の名前にしました。

家をつくろうと思ったときは、会社の社宅に住んでいて「湿気+何だか似合っていない住宅+狭い」という不都合がありました。
その中でも優先順位一番として湿気やカビ結露を払拭し、風がよく通って明るく空気がさらっとすることを実現化させました。
そして楽しい雑貨が好きなのだけれど、社宅では全く生かせていなかったので、自己表現できるきっかけをあっちこっちに創りました。

こういう人たちはとっても多いのですね。
自分たちらしく暮らす背景が無くて、でも順応力があるからどこでも住めちゃう。
住めるけれど決してその住宅を愛していない。
愛着を持てる背景がある事によって生活もガラッと変わります。
住宅はまめに手入れをすることになり、整理整頓され、食卓の風景もどんどん変わってきます。
誇りと自信を持てる住宅をつくるということに関与できて、一緒に生活を考える事ができるのが何より楽しい。
生活するってホント楽しいのだから。ね。

建築DATA

1階床面積 : 51.17㎡           〈家族構成〉
2階床面積 : 48.29㎡           夫婦 + 子供一人 + 亀
延べ床面積 : 99.46㎡     
構   造 : 木造2階建て

[家づくりニュース2013年9月号掲載]

リフォームということ

リフォームという言葉でイメージされるのは、たぶん表層的な化粧直し程度だと思われますが実際に蓋をあけてやらねばならないのは、足腰を固めること。
つまり人で言うとインナーマッスルを鍛えるようなものです。築50年強のこの住宅は断熱はおろか、基礎も殆どなくその場その場で場当たりな仕事が繰り返されてきました。そんな住宅でも床を剥がし基礎を固め、梁を補強しながら断熱性能等級4まであげて、建物を元気にしてあげることが出来ます。そのためには「住宅医」としての調査を必要とします。いろんな角度から何をすべきなのかきちんと専門家が検証して、設計に落としこんだものを施工してもらう必要があります。もちろん専門家がきちんと監理することも重要。リフォームだといって、ぞんざいに考えるのは危険です。しっかりとした礎があってはじめて「楽しい」と思えるプランニングの内容をのせていけるのです。予算がそんなにない、という場合でも計画性を持って順次進めて行けばよいのです。

リフォームに着手する場合、まずは自分の体を知るように、専門家を入れて建物の状態を把握することから始めることをお薦めします。

光を入れる螺旋階段 穴のあいた柱
▲ 光を入れる螺旋階段 ▲ 穴のあいた柱

報告書

▲ 報告書

田中 ナオミ (» プロフィール)

 

生活をするということを積極的に肯定したい

《めじろ台の平屋》
中庭のある平屋の住宅をつくりました。
住み手の生活を質実剛健に守りながら背景に徹するようにしています。
道具として器としての住宅を、楽しみながら上手に使って住んでくれる様子は、本当に嬉しい。

ホームページでは、ブログ「ひとりごと」も展開中です

ラナイのある家

ラナイのある家
生命の終わりの日まで台所に立ちたい、と願う住み手の一部になるようなコックピットのような台所になってます。

  「生命の終わりの日まで台所に立ちたいと願っています。
   それを実現できるような場がほしいです。」
 クライアントの一番最初の言葉。有名料理研究家のお弟子さんで、良い道具を使って宝物である昆布で出汁をきっちりひき、命をいただくことを大事に考える人。
続けて
  「働いていたときは時間に制約されたストレスの多い日々でした。
   今はゆったりとした時の流れの中で丁寧に暮らしたいと思っています。
   日々の生活も人との関係についても。」
これほど昨今沁み入った言葉はない。「丁寧に暮らす」ということば。雑でぞんざいに毎日を暮らす私に、神様が前に据えてくれた人なんじゃないかと思ったほど。
さらに話し始めると次々に色んなことが連鎖してくる。フリーダカーロ・スウェーデン・辰巳芳子先生・オヒョイズ・目白のかいじゅう屋・monSakata・坂田和實・三谷龍二・クラフト市……関係ないようで興味の繋がりが同じ方向であり、クライアントと不思議な縁を感じた。
(もちろん私の薄い知識に合わせて、話をしてくださる懐の深さのある方なのだけれど。)
シアワセだと想う時を尋ねると
  「むつかしい質問ですが、単純に言うと次の通り。
   今日は快晴で、ベランダには洗濯物と布団が干されていて、室内は太陽の光
   が十分に差し込んでいて温かく、台所からはスープの良い香りがしていて、
   読みたい本があり今日中に解決しなくてはならないこともない。
   こんな今の状況をとてもシアワセだと感じます。今日はそんな日。」
もうまったく同じ幸せ感を共有できる!
この時点で私の中に暮らしのイメージがわぁーっと広がった。これだから住宅設計という生業はホントに面白い。
                   ※「ラナイ」とは「ベランダ」という意味のハワイ語

1 階 : 14.24 坪
2 階 : 8.90 坪
ラナイ : 2.49 坪
延べ : 25.63 坪