川口通正建築研究所

川口 通正

kawaguchi
  • 住宅の設計で大切にしていること

    日本の風土と折り合う家であること。時間と共に印象的な風景となること。
    環境が悪化しても家が死なずに永い年月生き残ること。
    職人技と工業技術のはざまでつくること。

  • 設計料について

    工事費の13%~15%(木造)/ 14%~15%(鉄筋コンクリート・鉄骨造)

  • 設計を引き受ける条件

    特にありません。家をつくるために人と人の気持ちが合えば、引き受けます。

  • 設計歴

    いろいろな住宅をこれまでたくさん設計してきました。
    そして、その家族のほとんどの人々と長年お付き合いしています。
    したがってその家の20数年後の増改築やメンテナンスもしてきました。
    これも設計した家がどのように生活され、変化していくかが理解できるからです。

  • 生年月日・出身地

    1952年 兵庫県生まれ

  • 性格・趣味

    性格:あきらめない。あきない。ひとつのこと、ものにこだわる。
    趣味:建築を見に行くこと。小さな庭の植物の適応性を研究すること。小さな自然と本と音楽と美術が好きです。

     


    川口通正建築研究所

建築事例


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内部と外部の一体化した家

この住宅の中庭には、囲まれすぎない気持ち良い外部空間をつくるために、 慎重に考えた縦格子が嵌められています。その縦格子を通して、中庭に季節の風が導かれます。その通風は、イロハモミジの株立ちやシロヤマブキなどの植栽の生育に役立ち、室内に暑い時期の涼風を得ることの助けになっています。南側にはテーブルと椅子を置いて、お茶や食事ができる空間を設け、外でくつろげるようにしました。
中庭に面する建具をすべて引き込めるようにして、居間、食堂、座敷などの内部空間と、中庭回りの外部空間を一体化し、夏には軽やかな網戸を戸袋から出して使えるようにしてあります。
周辺の環境を考慮して、道路側の外壁を車一台分、後退させました。
そして塀を作らずに、ポーチ前にナツハゼとソヨゴの木を植えて、中庭の入口の目隠しにしてあります。
柔らかな植栽と舗装で、敷地を道路に開いて、前を通る人々に、その心地良さを味わってもらえるように考えました。この楓燕居では、1階の回廊部分と2階の大半で木造の屋根架構を現してあります。

■ 作品名 :楓燕居(ふうえんきょ)
■ 構造  :木造在来軸組工法
■ 床面積 :94.41㎡(28.55坪)
■ 家族構成:夫婦+子ども2人


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街に植栽環境を開き佇まいを記憶に残す。

この住宅は横浜郊外の高台に建っています。
住宅における植栽環境を住宅の内部のみならず、外部に開くことを、この迷迭香(まんねんろう=中国語表記)では、実現したいと思いました。
街に対して、どのような顔を持つ住宅にするかが大きなテーマでした。
視覚的抜けと風通しのために木格子を嵌めて、塀で庭を囲い込みました。
そして、その塀自身に屋根を掛けて、約1m道路境界から後退させ、中木の植栽を行いました。年月を掛けて、植栽を歩行者に楽しんでもらい、路面状の自然環境を形成し、住宅の佇まいを人々の記憶に残したいと思いました。
平面構成は、傾斜地の台形敷地の平らな部分を車庫入口とし、内部から玄関へアプローチができるようにしました。ヤマモミジを植えた中庭を設け、玄関ホールと夫人の母の茶室・紫雲木と寝室を兼ねた個室に直接、面するように考えました。
建築は道路に沿って雁行させ、その塀との隙間の外部空間を通風、採光に活用しています。2階は居間・食堂・台所・書斎と夫婦寝室を設けて、居間・食堂から富士山が遠くに眺められるように、台形テラスを設け、外部への広がりを考えました。

■ 作品名 :迷迭香(まんねんろう)
■ 構造  :木造在来軸組工法
■ 床面積 :168.56㎡(50.99坪)
■ 家族構成:夫婦+母親