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建築家は住宅で何を考えているのか

「建築家は住宅で何を考えているのか」建築家は住宅で何を考えているのか
(東京大学建築デザイン研究室編:
 難波和彦・千葉学・山代悟著—PHP研究所)

お薦めの一冊です。
少しゆとりをもった視点で家づくりを進められてはいかがですか。
「家族像とプランニング」や「街/風景」、「素材/構法」、「小さな家」、「住みつづける家」など、いずれもこれからの住宅にとって重要と考えられる10のテーマに沿って、建築家の意思が込められた住宅が41例紹介されています。事例ごとに写真と図面と説明文があって、わかりやすい構成です。

建築家の設計した家は住みにくいと思い込まれている方も多いのではないでしょうか。
この本によって、建て主の要求と与条件を考慮しながら、独自のヴィジョンを設計の中に盛り込んで、社会に対して大切な何かを発信している建築家の仕事をより理解していただけたらと考えます。
建築家のヴィジョンに建て主が賛同してできた住宅は、単に建て主にとって住みやすいというだけでなく、他では得られない価値のあるものとなっています。

私自身は、中でも「リノベーションの可能性」や「エコロジカルな住宅」、「住みつづける家」などが最近のテーマと重なり、強い共感を持ちました。
これから家をつくろうとする方が、その仕事(ヴィジョン)に賛同できる建築家を見つけられて、納得のいく家づくりをされるよう願っています。