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階段、その魅力

階段、その魅力_野口

屋上ルーフデッキ前の階段ホールから居間・食堂を見下ろす。
左側、壁を少しへこませて作った吹抜けの下は玄関ホール。
冬期高度を落とした太陽光が右側ルーフデッキからその玄関ホールに届く。

階段、その魅力_野口

1階家族ライブラリーから階段を見上げる。2層重なる階段の段裏、さらに上部の居間・食堂にまで続く小屋組みが見通されて一寸壮観です!

重なり水平に広がる居住空間に対して、それを突き抜けるように垂直に立上る階段は、おのずと視界の変化や転換を生じさせ、ちょっと工夫を加えると、とても魅力的で楽しいシーンを誕生させることができます。
住宅内の温熱環境のコントロールが可能になってきたこともあり、階段4周の壁を閉じたり開いたりすることが容易になり、そうした魅力を更に増幅させることも可能です。
写真(1枚目)は傾斜地に建つ住宅の、パノラマ的展望を持つルーフバルコニーに続く階段ホールから2階の居間・食堂を見下ろしたものです。
居間・食堂の光景を階段左右の壁が作り出すフレームがスリット状に切り取り、左右の隠された部分への想像を掻き立てています。
逆に、ルーフバルコニーに続く光に満ちた階段ホールが居間・食堂からの視界に入ることによって二つの空間は心理的にぐっと接近しました。
左側の、壁を少しへこませて作った吹き抜けの下は玄関ホールです。左手から足を踏み入れた来客はこの小さな吹き抜けを通して階段上部の光景を捉え、待ち受けるこの住宅の様々な空間に思いを馳せることになります。
冬期、この吹き抜けを通して高度を落とした太陽光が、右側ルーフバルコニーから玄関ホールに届きます。