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ゴーヤーで壁面緑化

南と東面を覆ったゴーヤーの葉、外からの目隠しにもなる。


早いもので、東日本大震災から二年が経ちました。あの年の夏は節電要請からゴーヤーが飛ぶように売れ、あちこちの家で壁面緑化されていたのを思い出します。夏に日差しを防ぎエアコンを使うのを抑えられることから、ゴーヤー人気はその後も続いているようです。

板橋区にある私の家は、新築時に壁面緑化のための固定の木製フレームを南と東面に設けました。二階にあるリビングで木陰の涼しさが欲しかったのですが、限られた敷地では日差しを遮るような高さの樹木を植えられないため、代わりに蔓性の植物にそれを求めました。今年で8年目。たくさんの蔓植物が育っています。

春にはハゴロモジャスミンの花

冬を越す多年生のハゴロモジャスミン、ツルハナナス、モッコウバラ、テイカカズラ。そして毎年新しい芽を出す一年生のゴーヤー、フウセンカズラ。蔓植物が良いのは、ほとんど手入れがいらず、狭い地面でも壁一面を覆うような葉陰をつくれることでしょう。冬でも葉を残す多年生のものは、窓がない壁面や玄関脇に這わせ季節ごとの花や香りを楽しむことができます。そしてこれからの季節はなんといっても夏の強い日差しを防いでくれるゴーヤーです。
5月の連休を過ぎると前年落とした種から自然と芽が出てきます。最初は成長が遅いのですが梅雨が明けた頃にグングン伸びていき、8月には二階にあるリビングの窓を全部覆ってくれるようになります。手軽なためプランターで育てている方が多いようですが、狭くても良いから地植えにすると驚くほど成長します。

二階リビングのゴーヤーの葉陰は、まるで雑木林。

2階や3階リビングでも十分に夏の日差しを遮ってくれるでしょう。大きめの葉は見た目に涼しく、隣家からの目隠しにもなるので、気軽に窓を開けられるようになり、葉の蒸散作用で冷やされた空気が通りぬけて室内を涼しくしてくれます。また、ゴーヤーは毎日のように実を収穫でき、ご近所に配ってもあまるほどになります。我が家では一夏に60本近い実を収穫できた年もありました。

雑木林のような木陰の涼しさが得られ、たくさんの実を収穫できるゴーヤーは、夏の壁面緑化にお勧めの蔓植物です。ただし、実が採れすぎるとご近所や子ども達には嫌がられるかもしれませんので、お気をつけください。

[家づくりニュース2013年4月号_今月の家_掲載]