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原木を見に行く ~南会津~

乾燥中の様々な木材
目的は様々な樹を見つつ、新居に使うオニグルミの床材を丸太(原木)の状態からご覧頂き、製材し床材になっていく一過程を見学して頂くことです。

オニグルミの原木、30坪の床材をつくるのに40〜50本使う
① 国産材であること
② 木目や色味が優しい印象、
柔らかい触感であること
③ 幅広、適度に長尺であること
(広葉樹が広葉樹らしく見える)
をキーワードにこのオニグルミを選ばれました。

製材開始(左上)⇒徐々に木目が見えてくる(左下)
床材は赤味の部分だけが使われる(右)
この材は安定的な大量供給が難しい樹種であることから、流通品カタログではあまり見かけず、あっても巾狭でオニグルミらしさが表出されていないことが多い材です。
ただ私的には、その色艶(経年変化と共に飴色を増し独特の艶が出ます)や素朴な木目が色気ともとれるような(先日某家具屋さん店長は母性の塊のような木だと話されていました)材であることに長年魅力を感じ続けています。

厚み18mmで仕上げるために乾燥前は24mmで製材する
多くの人の手を介して「つくる」家づくりのほんの一部分、とはいえ愛着湧く住まいづくりのある一家族の一場面です。
[家づくりニュース2013年9月号掲載]