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無垢のテーブルを作る

テーブル①_本間

棒脚のテーブル。天板はナラ材のブックマッチ。


テーブル②_本間

板脚のテーブル。誕生日席には座らない想定で脚の位置を決定する。

私のアトリエの打ち合わせ室に置いてあるテーブルから始まり、今までに40卓程の無垢のテーブルを作ってきた。
実際に制作するのは、山梨県勝沼にアトリエを構える家具職人の古市氏。
私が図面を描き、その図面をたたき台とし、細かい納まりについて意見交換しながら最終的な形を決めていくことになる。
無垢の木はある意味で生きており、反ったり、縮んだり、経年変化で木の色合いも変化する。
テーブル⑤_本間

直径1m50cmの丸テーブル。
脚は中央に1本だけ。

工業製品として作られている家具とは違い、それらの変化を許容しつつ楽しむことができれば、その家具は暮らしの中で一つのシーンを刻み、家族の歴史と共に生きることになる。

テーブル③、④_本間

箱脚のテーブル。
座卓としても使うことができる。

テーブルに使う材料はナラ材が多いが、その他に、栗、タモ、ウォールナットなどで作ることもある。
天板の大きさにもよるが、食堂のテ—ブルは、80cm以上の奥行きが必要になるので、一枚板で作るとなると、コストに大きく関わって来るので、通常は何枚かをはぎ合わせて作ることになる。
また、テーブルを作るのに際して、材料の選択以外に大切なことは、テーブルの高さと脚の形状がある。
一つ一つがオーダー品なので、高さ寸法も自由に設定できるため、使う家族の好みによってその高さは微妙に変わって来る。
そこで使う椅子の形状によっても違ってくるが、67cmから70cmの間で提案することが多い。
脚の形状は、テーブルを囲んでどの位置に座るかで大きく違って来るが、棒脚、板脚、箱脚、そして丸テーブルの場合は中央に1本脚と、様々な選択肢を提案の引き出しとして持つことにしている。

どちらにしても、その家族だけのテーブルが置かれた空間は、その家の重心となり、家族皆が集う場所になる。

[家づくりニュース2013年11月号_掲載]