家づくりレポート

若葉台の家

photo:青葉台の家_外観
 レンガ色の住居部分と白壁のアトリエ部分、二つの箱を組み合わせた外観が、緑の多い街ととけ込んでいる。建築家・坂東順子さんが、地域の人たちが気軽に相談に来られるようにと設計した自宅兼アトリエだ。
 「外壁のレンガ色は、向かいの校舎の色が道のこちら側にも飛んできたようなイメージなんです」と坂東さん。室内は無垢の木材と、漆喰の荒らしもの仕上げ。高い天井と吹き抜けで2階とつながる、のびやかな空間だ。
 電線類地中化の街に土地を探して10年、ようやく購入できたのは東京郊外の「職住一致」という条件の付いた地区だった。
 道路と遊歩道、緑地に囲まれ、閉鎖的な塀を作らない取り決めの地域に、大きな木製サッシの開口部(ペアガラス)と広いデッキをもつ、街に開かれた住まいを実現した。
 キッチンの隣に洗面所と浴室、洗濯機など水回りを集中させて働きやすくした。
庭木の手入れを自分たちで楽しもうと、土地の形状に合わせて建物を30度ほど南に振っている。これによって道路側から見える建物の奥行き、多面的な表情がこの家を親しいものに感じさせる。
 床、柱、家具の素材一つひとつに住み手の大切にしたいものが詰まった家だ。
                         (主婦の友2007年2月号より抜粋)

photo:青葉台の家_02
リビング入口からみたダイニングと右奥にキッチン。天井高は3.5mで一部吹き抜け、大きな開口部と白塗り壁で明るい。温水床暖房が敷設され、冬場の採光、夏場の通風によりエアコン使用は最小限で済む。

photo:青葉台の家_03
ダイニングからみたリビング。ソファーの後壁のみレンガ色。中2階への階段ステップ高は通常よりゆるやかだ。

photo:青葉台の家_06
アトリエ:打合せスペース。生活部分とは大きな高窓とデッキで空間的につながりつつ、床を15cm低くしてデッキとの段差をなくし、道路側からも出入りしやすくなっている。

photo:青葉台の家_05
右奥の中2階が子ども室、1m上がって書斎。手すりでお互いの領域を分けながら、1階とは1.2m幅の吹き抜けでつながり、風も音も感じられる一体感がある。書斎の窓からの眺望は、緑地と低層の街並みのため大きく開けている。

敷地面積:213.294㎡
1階:72.874㎡   2階:54.574㎡
延床面積:127.44㎡