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ローコストコンクリート外断熱

鉄筋コンクリート(RC)の住宅において、熱容量の大きいコンクリートを外側から断熱材で包み込むというRC外断熱工法は、断熱性・蓄熱性に優れ、その効果は北海道の住宅設計の経験から冬季暖房停止後の室内温度降下の点において大変大きいと感じています。
そのRC外断熱の一つの方法として、外壁の外装材として捨て型枠同時打込みタイプの複合断熱パネルを採用し、コストを圧縮する工法があります。それによって外部型枠のコストを削減することができ、内側塗装型枠を脱型した時点で内外装を施さなくても、有効な断熱性能を有するほぼ仕上がり状態の壁となります。実際にはコンクリート打設の出来不出来が仕上げの状況に直結するため、型枠割付や細部ディテールの決定等打設前の打合せは密を極めますが、結果としてコンクリートが良好に打設された後は、仕上げ工事も単純化でき、実質的な断熱効果はとても大きいと考えています。
私は、家で長い時間を過ごす(インドア派の)クライアントにはコンクリートの外断熱を勧めることが多くあります。
それは、家に住み慣れていく時間とともに、コンクリートの躯体が蓄熱体となってその家族にとっての快適な温熱環境を創り上げていくからなのです。

 

[家づくりニュース2016年3月号掲載]