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北の緑と半外部空間

北の緑と半外部空間_村田

北の緑(若林の家)

住宅を設計するとき、庭は敷地の南側に計画することが一般的です。南の庭がオープンスペースとなり北側の建物への日照を確保するとともに、きれいな緑を楽しめます。ただ、そのような恵まれた広さの敷地を手に入れるのは、土地取得の費用がかかりなかなか大変です。まとまった大きさの庭が確保できない場合も多いですから、要所に緑を配して、家の各所から緑を楽しめるように意識して設計しています。

 

30坪の敷地に建つこの家は、家族の人数も多く庭はさほど大きく取れませんでした。ですので、小さな緑を分散して配置しています。
写真は、そのうちのひとつ。
北側からアプローチする玄関から道路を見ています。手前にベンチを作りつけたポーチがあって、その向こうが一坪ほどの植栽スペース。そして道路という具合です。南からの陽射しを受け明るく輝く緑が、玄関の扉を開けると目に飛び込んできます。
なかなか素敵でしょう? 
北の緑は、計画次第で魅力的に楽しめます。ここには、魅力的に見えるポイントがもう一つあります。それは、壁や天井に適度に囲まれたポーチが玄関と緑のあいだにあること。このような囲われた場所を半外部空間と呼びます。内と外のあいだに半外部空間があると、より緑を楽しめるようになるのです。

 

[家づくりニュース2015年5月号掲載]