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本棚について

撮影:株式会社スパイラル/小林浩志

住宅の設計では、ほとんどの場合、本棚の設計図が必要になります。本棚は思ったより設計が難しいものです。
雑誌から始まり文学書、専門書、写真集、展覧会のカタログ、百科事典等、仕舞いたいものは多岐にわたります。ということは装丁もすべて違うため、美しく本を収納しようと思うとかなりの検討がいります
設計実務では、寸法を本に合わせ、それも高さは指がしっかり入る寸法を加えて無駄なく高さを整え、図面化し、実物の本棚として住宅に造り付けます。そもそも文庫本、新書、単行本、雑誌の類では奥行も高さも違い、さらには、CDやDVDの収納も大切です。

 

本棚は、一般的には重くて大きな本は下段に入れる。また紙質の関係で湿気にかなり影響を受けやすい本は、高めの位置に入れることが多い。また地震が心配な場合は、本の前に5mm位の立ち上がりを木でつけて本の落下を防ぐ方法もあります。ただし、この方法は立ち上がりが邪魔になって掃除がしにくい。やはり地震対策には、本を幅いっぱいに、きつく本棚に仕舞うことがいちばん良い

 

根本的に住まいの本棚と本屋さんの本棚は違います。本屋さんの本棚は明らかに本を目立たせるように出来ていて、本棚は目立ちません。一方で住宅の本棚は、家の居心地に関係がありますので、本棚がやや目立ち、本はその次に目立つように考えてつくります。つまり本棚の厚みを厚くつくり、縦仕切りを細かく入れています。

 

[家づくりニュース2015年10月号掲載]