【 充総合計画一級建築事務所 】の家づくり

OPERA

書斎からの眺望


書斎をリビングに突出させることで展望感を高め、住まいの象徴となっている。

斜面の中腹に位置する旗竿形状型敷地に計画した2世帯住宅です。
ウィークポイントの多い傾斜地ですが、つくり方によっては良好な眺望を享受することができます。
趣味でオペラを歌唱される夫婦にとってウェイトの高かった要望は、
「防音性能の高い地下室を設けたい」、
「北東側の眺望を生かしたい」
というものでした。

 

既存の細長いアプローチには大きな高低差があり、隣地も高かったり低かったりといくつもの高低差がありました。
どこの相談先でも、
「建て替えには擁壁のやり替えが必至で多額な費用がかかってしまい、コストを要する地下室はもってのほか」
という回答だったそうです。
それ以前に地階の工事に必要な重機車両が入れません。
単なる土留め壁のやり直しに多額が投じられてしまうことは非常にもったいないと感じました。
そこでそれらを少しでも行わずに済む半地下の防音室に擁壁の役も担わす提案をし、周囲の高低差測量を行うことから計画がはじまりました。

アプローチ夜景




 

地下室の設定レベルからはスキップフロア形式が効率良さそうです。
しかし最上階の一角にある3帖の書斎スペースは眺望が臨める東側に位置しません。
仕事を自宅の書斎にもち込まれることが多いと伺っており、ここも景観を臨める環境にしたいところです。
そして書斎の東側にあるリビング越しの外壁もガラス開口にすることで、こぢんまりと落ち着きを感じつつも開放的で気持ちよいという、相反する要素が同在する不思議な展望書斎が誕生しました。
                            

 

新しい建物は擁壁を兼ねたオペラルームの半地下レベルで入ることが可能です。
長い階段アプローチは緩やかなスロープに変わり駐車台数も増えました。
更には、旧家屋の解体工事や、基礎及び地下室躯体工事に必要な重機についても、想定よりも大きい(=作業性の高い)ものが入れることとなり、工事費用の節約に貢献しています。

 

旧家屋のアプローチ

 

建築DATA

敷地面積 : 187.15㎡ (56.61坪)           〈家族構成〉
建築面積 : 71.21㎡ (21.54坪)            両親+夫婦+子供1人
構  造 : 木造軸組工法一部鉄筋コンクリート造

[家づくりニュース2014年5月号掲載]