【 半田雅俊設計事務所 】の家づくり

庭を取り込む

庭を取り込む-室内_半田

内観:吹き抜けによって、冬は奥の食堂まで陽が入る。夏は大きな庇とバルコニー、樹木で日射を遮蔽。
“冬は暖かく夏は涼しい” を実現。


気持ちの良い『住まいの秘訣』の一つが “戸外とのつながり” です。
この家の庭はわずか3坪ですが、一坪を植栽に残りをウッドデッキにしています。
庭を取り込む-外観_半田

外観:道路側は高めの板塀と生け垣で囲い、シンボルツリー側に開く。
大きなバルコニーは、ウッドデッキの屋根にもなっている。
プライバシーを確保しながら緑を室内に取り込む。

キーポイントは、居間の掃き出し窓を引き込みにしていること。
1間半の大きな開口部のおかげでウッドデッキと居間が繋がります。広々として緑が身近に感じられる伸びやかなスペースになりました。
道路とウッドデッキの境は高めの板塀で仕切っています。

 

写真ではまだ生えそろっていませんが、植え込みのネットフェンスには、テイカカズラを絡ませてプライバシーを守ります。
一番大きなシンボルツリーはアオダモ。別名コバトネリコ、野球のバットをつくる落葉広葉樹、爽やかで美しい木です。
二階のバルコニーからも目線の高さで新緑や紅葉が楽しめます。
蛇籠で包んだ足下の石垣にもそのうち緑が根付くはず。
戸建て住宅は個人の資産ですが、地域の景観の一部でもあります。
わずか1坪の庭でも、木を植えることによってすてきな町並みに貢献できますよ。

 

建築DATA

1階床面積 : 45.2㎡(13.6坪)              〈家族構成〉
2階床面積 : 44.1㎡(13.5坪)               夫婦+子供2人
延べ床面積 : 89.9㎡(27.1坪)+ロフト6.6㎡(2坪)     
構   造 : 木造2階建て

[家づくりニュース2015年2月号掲載]

戸外にも居間がある家

戸外にも居間がある家-室内_半田

戸外につながる大きな吹き抜けとウッドデッキ。開放感のある室内。

高性能で長寿命、しかもリーズナブルなコストを実現した住まいです。
住宅性能表示の基準で、耐震基準は最高級の等級3。
震度6強の地震でもそのまま住み続けられる強度です。
断熱性能は、最高等級を大幅にクリアー。
省エネと快適性が両立した家です。

一方、性能がよいだけでは、家族の楽しい生活が保障されるわけではありませんよね。
自分の家らしさ、年と共に微妙に変わる家族、年々よくなる設備機器等々、よい住まいには長期的な変化に対応できる包容力が必要です。
この要望を実現する秘訣は、間仕切りや設備などその時々の多様なニーズから構造フレームを自立させること。寺院や伝統的な民家を見れば、日本の木構造の寿命が、数百年以上であることは立証済みです。

戸外にも居間がある家-外観_半田

外観は、シンプルな切り妻型。居間の大きな開口部につながったウッドデッキは、戸外の居間。

住宅の床面積と敷地面積の割合は、建築基準法で地域毎に定められていますが、かなり厳しい地域でも敷地の4割以上が、戸外の余地として残されています。
室内の計画も大切ですが、現実の快適性は周辺環境あっての住まいです。
戸外計画(外構計画)を住まい計画のはじめから考えて計画すると、思った以上の住環境が実現できます。
住む人の心が豊かになる快適な住まいを実現するキーワードの一つが、敷地の総合計画です。

人生の基盤である自宅を、いかに安心で豊かにするか、そんなまじめなことを考えて家づくりをしています。

[家づくりニュース2013年11月号_掲載]

町なかハウス ─ 光熱費ゼロも可能な住まい ─

 「町なかハウス」と名付けられたこの住宅は、徹底したスケルトン&インフィル工法です。外周壁・屋根・基礎は、高い耐震性と断熱性能を持ち、室内には構造壁がありません。床面積は小さくても広々と使え、家族が楽しく過ごせるオープンプランです。間仕切りが可変なだけでなく、配管などの設備も取り替えられます。家族構成や時代の変化に対応しやすい長寿命住宅でもあります。
 暖かい住宅は当たり前になりました。これからの住宅で大切なのは、夏対策です。断熱性能を上げることで“無暖房” 住宅は可能ですが、“無冷房” 住宅は断熱性能だけでは実現できません。「町なかハウス」は、植樹をします。木陰をつくり、効率の良い遮熱をします。防犯性の高い換気窓を設け、自然排熱をして涼しい家を作ります。エアコンに頼らず自然室温で暮らすことを目指す省エネ住宅です。
 屋根の形は片流れ、太陽光発電を装備しています。上手に住みこなせば、水道代やガス代分を買電で賄うことも可能。光熱費ゼロ住宅も実現できます。

町なかハウス ─ 光熱費ゼロも可能な住まい ─
室内と庭をつなぐテラス。戸外の居間。

町なかハウス ─ 光熱費ゼロも可能な住まい ─
木陰をつくる。家の前に植樹をします。

1 階 : 14.00 坪
2 階 : 12.00 坪
延べ : 26.00 坪