【 BUILTLOGIC(ビルトロジック) 】の家づくり

スキップハウス ~ワンルームのような家~

仲の良い4人家族。いつでも気配を感じていたいので、ワンルームのような家を希望されました。


容積率の関係で吹抜を設けることは難しく、スキップフロアとすることで、一体感を作りました。

昔ながらの住宅街に建つコンパクトな住宅です。
仲の良い4人家族で、いつでも気配を感じていたいとのリクエストをもらいました。

 

大きな吹抜を設ければ、全体的にワンルームのような設計は可能なのですが、今回は、限られた敷地で、建蔽率が40%、容積率が80%という厳しい条件でした。吹き抜けを作ると全体の面積が小さくなってしまいます。
そこで、それぞれの階を縦方向にずらし、スキップフロアにすることで建物全体の一体感を確保しました。玄関から800mm高いところにLDKがあり、そこから1,600mm階段を上ると読書コーナーがあります。また1,600mm上がると子供コーナーとラウンジがあります。更に1,600mm上がるとロフトが続きます。
玄関からロフトまで、空気は一筆書きとなり、声や気配もつながります。洗面室や浴室、トイレ、クロゼット以外は扉も無く、本当にオープンな家です。
子供の成長に伴ってプライバシーをどのように確保して行くのか課題もありますが、建主さんの要望を取り入れ、納得の完成になったようです。

 

1階は床暖房を入れ、寒さ対策をしました。エアコンはロフト部分にも設置して、冷気が下に降りてくる計画としました。また、キッチンは家具工事の造作としたり、壁はローラー漆喰にしたりと自然素材の雰囲気も出しています。

 

建主さんの楽しさが伝わるのか、大工さんも、滑り台を作ってくれたり、雰囲気の良い現場になりました。

 

建築DATA

1階床面積  : 42.09㎡(12.73坪)           〈家族構成〉
2階床面積  : 41.26㎡(12.48坪)            夫婦+子供2人
ロフト床面積 : 14.85㎡(4.49坪)
延べ床面積  : 98.20㎡(29.71坪)
構   造  : 木造2階建て+ロフト

[家づくりニュース2015年10月号掲載]

戸部の家/5M×5M House

戸部の家-①_石黒

LDKです。ロフトは開放的にしてLDKと繋がります。
道路に面した2方向は開口部を大きくし視線が抜けるよう検討しました。


横浜駅から1駅という都心に建つ小さな住宅です。
戸部の家-②_石黒

外観です。1階部分はサイディング、2階以上はガルバリウム鋼板です。建物の平面は5M×5Mで、高さは10M弱です。

敷地面積が35平米、コインパーキング2台分の大きさでした。

 

商業地域で準防火地域ですので、規制は緩く木造3階建てには有利な条件と判断しました。
建て主さんは木を現したデザインを好み、構造材を見せる設計を希望されましたが、コストと木造3階建ての条件では難しく、規制の範囲内でどれだけ木の柔らかいの雰囲気を出せるかをテーマのひとつとしました。
また小さな敷地でローコストですから、なるべく無駄なく合理的に設計することも重要なポイントでした。
完成してみれば床は杉の無垢材、壁は左官材料と木や自然素材が持つ暖かみは表現できたと感じています。

 

LDKを3階に設け、オープンなロフトとリンクさせることで、縦方向にも視線が繋がり、また道路に向けて大きな開口を設けたことで、開放的で視線の通る住宅になったように感じています。
ベランダがなくて洗濯物を干す事に工夫が必要だったり、3階のLDKまで、階段を上らないといけなかったり、通常の住宅よりは変則的な事が多いですが、大事なところを残し、省けることは省くという決断でかえってスッキリした暮らし方が出来るのではないかと感じました。
工務店さんの努力もあり、コストもほぼ希望通りに納めることができました。

 

建築DATA

1階床面積 : 13.29㎡ (4.02坪)           〈家族構成〉
2階床面積 : 25.00㎡ (7.56坪)            夫婦
3階床面積 : 25.00㎡ (7.56坪)
延べ床面積 : 73.76㎡ (22.31坪)     
構   造 : 木造3階建て

 

[家づくりニュース2014年8月号掲載]

北デッキの家

北デッキの家01_石黒

[リビング]見晴らしの良い北東側は、ハンモックや食事もできるデッキと連続しています。南側の高窓からの光で明るい場所となりました。

北デッキの家02_石黒

[外観]道路から少し高い所にある敷地に建つので、マウンドのような庭となりました。前面に道路を挟んで公園があるので、視線が通ります。

北デッキの家_石黒

[作業コーナー]子供達が3人で使う作業コーナーです。個室を小さくして、なるべくこの場所で勉強や読書などをします。景色も良いです。

北東側に道路を挟んで公園がある、眺望の良い敷地です。
道路から敷地が少しだけ高いので、マウンドのような庭となりました。

当初は大きな敷地を活かして、1階にリビング、デッキを設ける提案でしたが、建主さんのリクエストで2階のリビング+デッキとしました。
実際はそれが正解で、見通しの良い景色を眺めたり、夏は蚊もこないそうで、居心地のよい場所となりました。
リビングと連続して北東側をデッキとすることで、夏の暑い時期でも比較的、心地よく過ごす事ができます。
このデッキはあくまでも食事をしたり、ハンモックを楽しんだり、生活を豊かにする要素に徹しています。
洗濯物干しは、別の場所に専用のサンルームを設けました。
また、採光は居住スペースの南側に高窓を設けることで、明るくすることができました。
視線的にも隣家を避けて空がきれいに見えるので気持ち良く過ごせます。

1階は個室や書斎があります。
子供室は個室を最小限とし、皆で勉強等ができるように、庭に面して作業コーナーを作りました。

植栽は建主さんと山へ行って選んだ樹木です。
様々な樹木を植えて、街並にも開いた外構となりました。

建築DATA

1階床面積:19.79坪        〈家族構成〉
2階床面積:17.53坪         夫婦+子供3人
延べ床面積:37.32坪
構 造:木造2階建て

[家づくりニュース2013年8月号_掲載]

ぶどう畑の家

 山梨県笛吹市で設計した住宅です。のどかなぶどう畑の中に建っています。この敷地も元々はお父さんがぶどうを育てていた場所です。都心での設計では考えられないようなロケーションで、300坪の土地に対して40坪弱の建物をどんな風に配置するか、この風景にはどんな形があるべきなのか……そんなことを考えて設計をスタートさせました。
 敷地が大きいので、こんな時こそ方位を気にした設計にすれば良いだろうと考えていたのですが、それだけでは解決しない要素がいくつか見えてきました。ほぼ360°開放された敷地でどこを開いてどこを閉じるか、プライベートの確保はどうすれば良いか、そもそもエアコンの室外機や給湯器はどこに置くのが良いのか……等々。
 配置計画で手がかりになったのは、甲府盆地を見下ろす夜景でした。建物を長細くすることで、短辺方向の両側から明るさと通風を確保することが出来、風通しが良く、畑の緑をいつも感じられる家になりました。道路とは反対側をデッキとして開き、道路側は開口部を小さく、2階のスタディコーナーの横長窓から甲府盆地の夜景を眺める計画としています。
 形は単純に「三角屋根の家形」としました。仕上げも、手作りの雰囲気が出ることを願ってガルバリウムの一文字葺としました。のどかなロケーションに素朴な家になったかな、と思っています。
 現場監理は終始和やかに進みました。冬にスタートした現場も春になり、夏になり、ぶどうと桃の育つ様子も楽しみにしながら、中央高速を走り、帰りは甲府盆地の夜景を確認して帰るという小旅行のスタイルで終わってしまうのが少し残念です。引渡の日に、蛍が現れて建主さんと監督と驚いたのが印象的でした。

 余談ですが、畑の中の敷地というのは本当に手強い。地図を見ながらでもなかなか敷地にたどり着けず、着工する前の段階で調査やら観察で敷地に何度か通っていたにも関わらず、地鎮祭に遅刻しそうになりました。

ぶどう畑の家
周囲は、ほとんどが「ぶどう畑」で、住宅は点在する程度。
こんなのどかな場所ですが、実はすぐそばをリニアモーターカーが通ることになっていて、橋脚工事の様子を見ることができます。

ぶどう畑の家
内部の雰囲気は、構造体を現しにして、無垢材・自然素材でまとめています。長細いプランで、短辺方向に風が通り抜けます。周囲の畑や山の緑を室内で感じることが出来るプランです。