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[ 素材-006 ]
PLANTER

素材ディテール部門 推薦アリ

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計画地は、横浜山手の急斜面に、古くに作られた石積擁壁の ”Yamate Bluff ”と呼ばれる地域。豊富な緑とすばらしい建築が保存されているこの環境にふさわしい建築物を模索しました。施主の要望でもある周囲の視線を完全に遮る為に、外壁で囲みながらも内部環境を維持する為に各階に外気空間を貫通させています。各階に設けられた外気空間には、たくさんの植物を設置することを想定し、この建物自体がプランターのような存在となることで周囲の緑とクロスさせたいと考ています。また建物自体の外壁を、周囲の石積擁壁を意識し、自然な色身によって表現しようとチャレンジしています。目地の出し方によってクラフト感を出し、また型枠の裏面を使い「灰汁」を出やすくしています。それによって、自然な色身をランダムに発生させることができています。ソリッドで耐久性の高いこの建築は、保存された周囲の建物や擁壁のように、長い月日を重ね、この地の環境に従い、変化を続け、本当の意味で周囲に溶込むのかもしれません。建物が周囲の環境を作るのではなく、周囲の環境を維持する為の、一つの解答ではないかと考えています。

家づくりの会からの推薦文

いかにきれいで均一なコンクリートを打つかという今までの概念を覆す作品です。

あえてラフな合板型枠をランダムに使用することで刻まれたコン クリートの強い素材感と手仕事の痕跡が、フラットな空間構成や個性ある仕上材の見立て、それらの接合部のこれまたフラットなディテールの処理 とあいまって、今までに無かった新しい建築のあり方を感じさせてくれます。全体から細部にいたるまで、十分に考えられ、設計者の確固たる美意 識でつくられている作品だと思います。
(推薦者:家づくりの会理事 水口裕之)

東南外観。
ソリッドな外観に外気空間を挿入し、その空間には緑が住人によって配置されている。緑の多い周辺環境との折り合いをつけている。
ランダムなカラーパターンのコンクリートの表情は、周辺にある古い擁壁の「ブラフ積み」に従うような表情を作り上げた。

南西外観。
西側にある公共の庭園は、夕方4:00で閉鎖する為に、3階ダイニングからは、人の目線を気にする事がなく借景を楽しめる。

3階 L.D.K。
南側に設けた外気空間によって、向かにあるマンションを気にせず、南採光を取得できている。室内の環境を維持しつつ、周囲からの視線を遮る事ができている。

2階 エントランス。
斜面から吹き上げる北風を遮る為に壁で囲いつつ、柔らかな光や外気を感じる事ができている。

建設地
神奈川県横浜市 
敷地環境
崖地
構造
鉄筋コンクリート造
階数
3階
敷地面積
494.14㎡
建築面積
72.83㎡
延べ床面積
188.00㎡
工事費
家族構成
夫婦二人+子供二人
居住者の年齢
40代
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