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[ 生活-015 ]
重なる柱状の家

生活多様化部門

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【敷地・環境について】 敷地は長野県安曇野市の森の中。周囲には別荘や住宅が点在しています。生活の利便性(学校、交通機関、店舗までの距離)よりも、豊かな自然を楽しみながら暮らしていけることを望み、建主はこの土地を選びました。信州の美しい四季の移ろいを感じながら、庭では木や花を育て子供たちが遊びます。皆でストーブ用の薪の準備をしたり、時には野生動物が家に近くまで来ることもあります。

【家づくりのテーマ】 住まい手は、夫婦と子供2人です。ひとつの空間にいながら家族4人それぞれが、「小さな自分の居場所」がほしい。その各自の居場所は落ち着ける「独立性」をもっていながら、お互いを感じながら暮らせる「関係性」との両立を目指しました。

冬景色です。森の中に佇む外観は、高さの異なる4本の柱状体が重なり合っていて、4つの機能にゾーン分けされている内部空間をそのまま形態として素直に表現しています。その姿は周囲の木立ちと呼応するように見え、細分化された外壁面は優しく圧迫感のないスケールです。キーワードは、①家族4人のそれぞれの居場所、②4つの生活ゾーン(居間ゾーン、個室ゾーン、水まわりゾーン、玄関ゾーン)、③4層の床レベル、④4つの柱状体

家全体が一体空間でありながら、各居場所は独立した領域でもありたい。写真は左から1階の居間、中2階の子供スペース、2階の寝室で、緩やかにつながっています。半地下も含めて4つの領域が重なり合って家全体が4層になっています。

半地下に「父の居場所」、中2階に「子供の居場所」、2階に「母の居場所」をつくり、そのすべてが1階のリビングに向いています。そこは小さいけれども各自が落ち着くことができて、“隠れる”とか“こもる”というような雰囲気をイメージしています

忙しい現代社会の中では、便利であることや楽であることに向かう傾向が強く、また情報にふりまわされがちな生活をしています。その中でこの家づくりを通じて、①空間としての「全体と個」、②両親と子供たちの関係、③自然の中で暮らすということ、についてじっくりと考え本当に何が大切なのかを見極めることができました。家族4人にとって、小さな家での豊かな暮らしが始まりました。

建設地
長野県安曇野市 
敷地環境
林野地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
865.00 ㎡
建築面積
79.52 ㎡
延べ床面積
108.78 ㎡
工事費
2000万円台
家族構成
夫婦二人 + 子供二人
居住者の年齢
40代
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