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[ 空間-001 ]
内と外を繋ぐ街中のコートハウス

空間構成部門

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建坪30坪の小さな住いである。
ヤマボウシと下草を植えた中庭と隣家とのわずかの隙間に植えた緑が一つ一つ幅も大きさも違う大小の窓を通して内外の空間が柔らかく繋がり、そこから降り注ぐ光が、左官の壁に乱反射し生活空間を柔らかく包み込み、奥行きと落ち着きある陰翳をもたらしています。

2階LDKの中庭のコーナーの柱は、壁から離して細身のスチールの丸柱とし、扇型に配した屋根の垂木を受け大きな傘のような構造になっています。
構造柱や壁から窓が自由になり、視線が中庭やその先へと違和感なく導かれるようになっています。室内から手が届きそうな花や緑には爽やかな風が抜け、自然の変化と共にうつろう場所になりました。

具体的に敷地に対峙すると、思いがけない隙間にも美しい光や心地よい風が抜ける時間を発見することがあります。そのリアルな季節感と風景を愛情を持って見つめ建て主ご家族と向き合う時、光と風と緑豊かな内外が繋がる心地よい住まいが生まれるのではないでしょうか。

~土間~
玄関に入ると正面に中庭のヤマボウシが見え、右手地窓越しにも小さな緑が光を浴びて家族や友人を優しく迎えてくれます。奥行きのある構成が小住宅とは思えない広がりを感じさせます。壁は珪藻土左官仕上げ、床は無垢のチーク材、断熱材はセルロースファイバー、開口部のガラスはLow-Eのペアガラスを使用しています。

~階段室~
階段室の天井は曲面を描き、2階のスリット窓から柔らかい光が落ちてきます。右手に中庭を望みながら、やや暗めな階段を登りきると一転、2階に伸びやかなLDKが現れます。

~ダイニングと2階デッキ~
中庭からの光をたっぷり浴びる、ダイニングは、中庭の緑やデッキだけでなくその先の隣家の屋根越しに青空を望めます。正面の見える円形の屋根は階段室。円弧に切り取られた隙間から風や光を一階の中庭まで呼び込んでいます。

~書斎と屋上空間~
この家には屋上があります。2階の中庭は壁に守られて包み込まれるような空間ですがここに上がると周囲の家や大空が360度見渡せます。守られながら遠くを見ることは、その家族に安心と明日の希望を呼び込みます。夕日をボーッと眺めていたらシャッターチャンスを逃してしまいました、すこし前に陽が沈んだそんな時間帯に屋上から撮った写真です。

建設地
東京都 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
建築面積
60.98㎡
延べ床面積
101.34㎡
工事費
3,000万円台
家族構成
夫婦+子供2人
居住者の年齢
30代
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