[ リノベーション-003 ]
記憶を受継ぐ家

リノベーション部門

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都心の緑に囲まれた住宅街にある築40年近くの木造2階建てのリノベーション。もともとはご両親が住まわれていたこの住まい、子世帯に孫が生まれたことをきっかけに、2世帯住宅として一緒に暮らすことができないかと計画が始まった。建物は耐震基準を満たしていず、夏は暑く冬は寒いという状態。しかし温熱環境が悪くガタがきているものの、手の込んだ欄間や格子戸、使い込まれた古材や手入れされた庭などが印象的だった。

親世帯は以前の建物で使用していた、雪見障子や欄間・古材などを再利用し、落ち着いた居場所。子世帯は天井を解体しロフトを設け、柱・梁を露出させ高さを確保し、開放的な居場所とした。また世帯間が程よく繋り、個別でもくつろげる計画とした。

数々の家の思い出、愛着ある住み慣れた住まい。キズのついた柱や梁、古びた障子や欄間。古いもの中に、新しい価値を見いだすことは面白い。何十年も使い込まれているからこそ味と深みが生まれ、住まいにくつろぎや落ち着きをもたらす。古いものと新しい技術が程よく融合した住まい。以前の家の記憶を残しつつ、次の世代に受け継がれる住まいとした。

書院格子や障子、古材などを再利用。

天井を解体し、開放感のある子世帯リビング。

無垢板や漆喰など古い材料と馴染む仕上の室内。

寒かった浴室も、明るく落ち着ける居場所に。

建設地
東京都目黒区 
敷地環境
都心住宅地
構造
木造軸組み
階数
2階建て
敷地面積
437.82㎡ (132.44坪)
建築面積
133.03㎡ ( 40.24坪)
延べ床面積
205.74㎡ ( 62.23坪)
工事費
3,000万円
家族構成
両親2人+夫婦2人+子供2人
居住者の年齢
3才から70代
設計者名(事務所名)
吉原 健一(光風舎 一級建築士事務所)

図面

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