[ 快適-007 ]
バラバコのイエ

快適空間部門

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山々が連なる山間の中に、母屋と近隣の家々に囲まれた畑の跡地に若夫婦と二人の子供のための住まいである。長閑な環境を生かしながらも、近隣の家々との距離感に配慮した計画が必要であった。そこで、分布という行為がつくり出す構成の中で、ほど良く閉じる・繋がる住まいを考えた。まず、生活用途を成す空間を4つのハコに割り当て、敷地にバラバラに点在させる。近隣の家々に配慮しながら各用途に応じて向きも大きさも変化させ、ハコとハコとを間接的に繋ぐ。隣り合うハコ同士が不規則に関わり合うため、ほど良く光や空気が行き交い、視線をかわしながら繋がる。このハコという単体が、ハコとハコとの隙間を交互につくって全体のハコとの距離感や関係性が見えていくと同時に、隙間は内部と外部の境界を感じさせないゆるやかなスペースとなり、閉鎖性と開放性という状態を持ち合わせ、人の生活が機能や空間や敷地と共に連動した住まいとなった。

近隣の家側よりバラバコのイエを見る。4つに割り当てられたハコがそれぞれ向きも大きさも変えながら近隣の家々に対して生活や庭を囲み、ハコとハコとはガラスによって繋ぐ。外壁はFRP防水によって屋根一体で構成し、白とクリアの表情で区分けしながらバラバコのハコを強調する。

ハコとハコとを繋ぐ土間で仕上られたホールよりキッチン側と寝室側のハコを見渡す。それぞれのハコの向きも大きさも違うため、独立しながら繋がる様子は家族の気配を感じる空間となり、庭も内部空間に取り込む広がりを持ち合わせる。

リビングよりキッチン側、その向こうの寝室側のハコを見る。寝室側のハコの向きがずれているため、奥行き感がありながらも見通せずプライベートの確保ができる。

キッチンよりリビング側、その向こうのホールと繋がる子供のハコを見る。自由に繋がる空間同士は大きな開口によって繋ぐ。内部壁は、構造躯体をむき出しにして表情を出し、柱間も空間利用する。

建設地
静岡県静岡市 
敷地環境
山間の住宅地
構造
木造
階数
二階建て
敷地面積
350.04㎡
建築面積
70.31㎡
延べ床面積
79.05㎡
工事費
2000万円台
家族構成
夫婦二人+子供二人
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
川本 敦史+川本 まゆみ(株式会社エムエースタイル建築計画)

図面

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