[ 快適-028 ]
光と植物を取り込んだ都市型住宅

快適空間部門

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大通りから1本入った閑静な住宅地の角地に建つ、息子と母親の二世帯住宅である。

建主(息子)は趣味のカメラのためのアトリエ、暗室も希望しており、「生活する家族の写真が撮れるような光の溢れる空間で、自然に囲まれた暮らしをしたい。」と考えていた。

当事務所で開発した木造一方向ラーメン造「木箱212構法」を採用している。

柱、梁に規格部材2×12(ツーバイトゥエルブ)材を用いて、鳥居型のフレームをつくり、細かいピッチで並べトンネル状の構造体をつくる。

奥行き方向の外周壁だけで耐力を持たせているため、内部に構造要素を持たないことから、柱や壁のない広々とした大空間をつくり、間仕切りの付け替えにより自由に間取りを変更することもできる。

将来的には上下階を完全に仕切り、一部を賃貸に出すことも可能である。

風や光、植物など外部の自然を取り込み、室内はもとより外部も自然溢れる魅力的な環境を目指した。

1階の母世帯には縁側・坪庭をつくり、2階にはリビング南面の他、浴室からそのまま出られるバルコニーを設け、屋上には緑化を施工した。
風や光、植物など外部の自然を取り込み、角地を活かした開放的な計画としながら、目隠しを設けるなどプライバシーにも配慮した。
屋上の緑化、駐車スペースの枕木、植栽など、コンクリートを用いず、雨水を浸透させることで住宅地の洪水・浸水を抑制している。

2階の息子世帯のリビング。
間口方向はフレームだけで持たせているため南面は全面開口である。
「木箱212構法」の採用により、広々とした開放的な空間をつくることができ、天井高4Mの自然光溢れる広々としたリビングとなった。

室内側の柱は表しになっており、間に棚板を渡すことで壁面全面が収納となる。
家全体が本棚でできた住宅のようにも見える。

トイレ、洗面所、浴室はガラスで仕切ることで、一続きのつながりを見せた。
浴室はバルコニーにつながり、浴室にも自然光を取り込む。

2階リビングからキッチン、ロフトを見る。
南面は全面開口、北側には高低差のある開口を設けることで、引き戸を開ければ室内に自然と風の通り道ができる。
夏のエアコン消費エネルギーの削減にもなる。
ロフトはトップライトから屋上に出ることができる。

建設地
東京都杉並区 
敷地環境
住宅地
構造
木箱212構法
階数
地上2階
敷地面積
127.32m²
建築面積
72.86m²
延べ床面積
126.03m²
工事費
19,047,619円
家族構成
息子+母
居住者の年齢
30代、60代
設計者名(事務所名)
葛西 潔(葛西潔建築設計事務所)

図面

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