[ 快適-031 ]
君津の家

快適空間部門

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海が近く空が水平線近くまで広がるゆとりある敷地に、伸びやかな住まいが建ちました。

この家には、原っぱのような庭があります。ある日庭に大きな穴が空いていました。小学校に通うお兄ちゃんと妹2人で掘ったそうです。それを見守る若い両親、良いですよね!

そんな大らかな気持ちが、今失われているような気がしています。原っぱに繋がる深い庇に守られた大きなテラスは、懐かしい縁側のような場所で、今日もお子さんがお母さんと楽しく遊んでいます。

家族と共に暮らすそんなかけがえのない時間が、「快適な空間」とは言えないでしょうか?

自家用車を道路から少し奥に引いて建物と一体となった車庫内に配し、ファサードを力強く表現しました。来客用のカーポートは舗装せず砂利敷とし、自然石や緑のある前庭と一体になるようにしています。表玄関と裏玄関は一直線でつなげ、車からも、通りからもアクセスしやすいようになっています。二階の格子の奥はインナーデッキ、東南の川沿いの桜が望めるよう配慮した結果、格子の一部を解放するデザインになりました。

主庭に面する大開口は巾5.4M、ダイニングキッチンの奥にはスチールの2つの吊り階段が見えます。シンプルな長方形プランの中央がこの吹き抜け空間、左の階段は子供室へ、右の階段は寝室とその先のインナーデッキにまでつながります。北面の足元の窓から、裏庭の緑に視線が抜け、風が南北に心地よく抜けていきます。

キッチンから見る。左手が深い庇とテラス、その先に原っぱのような庭。正面奥に和室、その先に洗面室と浴室に続く家事スペースが見える。右手2階のブリッジはフリースペース、手すり壁に見える部分は本棚とカウンターになっている。2階正面は子供室。吹き抜けの空間は、温水床暖房だけで冬は暖かく、晴れた日はその床暖房も必要がないくらい暖かく暮らせます。

障子越しの光がつくる柔らかい光、簾戸越しの光は、昼光の強く白い光をすこし赤みを帯びた柔らかな光に変え、隣家の風景まで優しく見せています。ガラスの框戸は外の風景そのままに庭の緑やその先の空まで見せつつ、風や雨からしっかり家を守ります。風の強い日もあるこの土地ですが、雨戸を閉められる安心感があり、雨音や風の音も和らげて静けさに包まれます。

建設地
千葉県君津市 
敷地環境
郊外 海浜近郊
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
586.66 ㎡
建築面積
105.67㎡
延べ床面積
135.69㎡
工事費
-
家族構成
夫婦+子供2人
居住者の年齢
夫婦30代 長男9歳 長女4歳
設計者名(事務所名)
高野 保光(遊空間設計室)

図面

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