[ 快適-009 ]
四季の変化を楽しむ家

快適空間部門

FavoriteLoadingお気に入り保存

谷沿いの商店街通りから坂道を少し上がりさらに未舗装の私道を数十メートル入った一番奥に2メートル接道し更地になった計画地がありした。

入口が東南の角にあたり、3方は住宅やマンション、南は1.8m程の擁壁の上に児童公園、その西隣に小さな神社があり屋根が見えます、坂道と擁壁のせいか少し囲われた雰囲気がありましたが緑は多く静かで、視界は南隣公園にある木々越しに向こう道路先の大きな欅まで抜けていました。

30代の若いご夫婦は計画地近所のマンションに住み共働きです、保育園に通う3歳の息子さんと2人目の子供も考慮中、将来ご両親と同居する可能性もあります。

ご要望や予算などの具体的なお話を盛り込みながら、緑豊かな敷地の特徴を活かして四季の変化を楽しめる家を提案しました。

竣工近くの5月、窓を開け放った現場で「これからの連休は家で過ごしたい」と言われたご主人の言葉に少し肩の荷が下りた思いがしました。

~LDKからテラス、庭へと続く繋がりのある空間~
ガラス引込み戸や障子、軒下、デッキ、テント、植栽などを使い夏の日差しや公園からの視線を程よく調整し、外部を取込んだり、囲ったり季節や天候、来客によって様々な生活を楽しむことが出来ます。写真は全ての建具を引き込んで室内外が一体となった様子。窓際の床に見えるのは太陽集熱型パッシブソーラーの床吹出し口、そのほか雨水タンクを利用して庭木の水撒きなどを行っています。

階段とセミオープンキッチン~
片づけが苦手だと言うご夫婦と相談しながら様々な収納を、大工、建具工事で製作しコストを抑えながら統一したデザインで設計しました。キッチンは家のほぼ中央に位置し、階段下は子供のおもちゃ置場、流し造作のダイニング側は浅い収納と配膳用のタモカウンター、キッチン奥の白い引戸は収納を兼ねた内玄関へ、右手の簾ガラス引戸は表玄関へ繋がっています。

~ご両親の宿泊にも使われる和室~
テーブルや椅子が生活の中心で重心が高めになるリビングダイニングから和室の落ち着きを保ち、繋がりや気配も感じられるよう襖を使って程よく仕切っています。柿渋紙の襖は経年変化と共に渋みを増していきます。和室の南先は現在芝庭で来客時は2台目の駐車場も兼ねていますが、将来増築出来る可能性も残しました。

~将来子供室に仕切る広間~
2階はバルコニーを張出し板腰壁で仕上げ公園からの視線を抑えています、公園との高低差が中2階程度で1階とは雰囲気の異なる空間になり、現在は息子さんの恰好の遊び場です。奥はご夫婦の寝室でお子さんも添い寝していますが、子供が就学するころには広間を家具や間仕切り壁で仕切れるよう照明、コンセント、空調などの設備を想定し設置しています。

建設地
東京都大田区 
敷地環境
住宅地
構造
在来木造
階数
2階建て
敷地面積
140.55㎡
建築面積
60.72㎡
延べ床面積
111.21㎡
工事費
2,500~3,000万円
家族構成
夫婦+子供
居住者の年齢
30代

図面

FavoriteLoadingお気に入り保存