[ 快適-015 ]
玉津の住宅

快適空間部門

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この敷地に建っていた建主の以前の住宅は、木造2階建てで近隣も密集しており光が入らない状況でした。建主は、柱や耐力壁のないできるだけ広いLDKを要望し、自然光が入ることを望みました。

3階のヴォリュームを建物の軸に対して14°振り、外壁との間にできる隙間を吹抜けにしました。吹抜けの上部にはトップライトを設け、2階のLDKに自然光を落とします。

また3階の平面上14°振った2つの壁の内一方は、垂直に対しても傾かせ、階段と重なる部分は折り返され、折り紙やファセット(彫面)の様になっています。この傾いた壁は、当たり前さからの逸脱により人の感覚を自由にし、と同時に、その傾きの触覚や反射する光は新しい身体の感覚を誘発します。

この建物は近隣の建物とは完全に異なった白い箱です。その建物に14°振った3階の筒状のヴォリュームが貫通したような外観になっています。吹抜けには片持ちの箱形階段が浮かんでいます。

2階のLDKは、吹抜け上部のトップライトから自然光が降り注いでいます。キッチンは、奥様が既製品が好きではないということで、木下地にモルタル仕上げ(天板はステンレス)にしました。
リビングは掘りごたつのために床のレベルを階段2段分高くしています。これによって、リビングで座っている人とキッチンにいる人の眼の高さが近づきます。

写真(左)
リビング上部の吹抜けを見上げた眺めです。吹抜けの上部には、3階から屋上への鉄製箱形方持ち階段が浮かんでいて、その上にトップライトがあります。この階段が、トップライトからの光を程よく遮っていて、2階のリビングが暑すぎたり眩しすぎたりするということはありません。
写真(右)
2〜3階の階段です。鉄製の箱形の方持ち階段です。

2〜3階の階段上部トップライトの眺めです。見る場所、見る季節、見る時間によって、光が変化していきます。日常生活の中にある、自然の光による彫刻の様な空間です。

写真(左)
3階子供室の眺めです。左側の壁は垂直面に対しても14°傾いていて、階段と交わるところは垂直に折り返されています。現在は2人の子供室として吊り戸で分割されて使われていますが、子供たちが独立した後は写真の様に吊り戸を外し、ご主人の趣味の部屋になる予定です。
写真(右)
斜めに傾いた壁、垂直に折り返された壁、トップライトからの光、吊り戸の眺めです。

建設地
大阪府 大阪市 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
3階建て
敷地面積
43.21㎡
建築面積
32.75 ㎡
延べ床面積
94.46 ㎡
工事費
2000万円台
家族構成
夫婦二人+子供二人
居住者の年齢
40代、10代
設計者名(事務所名)
井戸 健治(Ido,Kenji Architectural Studio 井戸健治建築研究所)

図面

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