[ エコロジー-002 ]
木箱・阿佐ヶ谷

エコロジー部門

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大通りから1本入った閑静な住宅地の角地に建つ、息子と母の二世帯住宅。

建主は小さい頃に遊んだ雑木林のような緑に囲まれた空間を希望していた。

また、内部のみならず、外部も自然溢れる魅力的な環境にしたいとも考えていた。

 

植物や光、風、土など、自然エネルギーを有効利用することで、年間を通して消費エネルギーを抑える計画を提案した。

 

①南面全面開口からの太陽光の最大限取り込む(暖房エネルギーの削減)

 

②基礎の下の土壌を蓄熱体に利用した「土壌蓄熱式床暖房」

 

③間仕切りを減らし、室内に風の通り道をつくる(冷房エネルギーの削減)

 

④植栽の有効利用、屋上緑化により断熱性アップ

 

都内の住宅地で享受できる自然エネルギーを最大限に有効利用する。

① 南面全面開口
冬、南面全面開口から太陽光を最大限取り入れ、暖房エネルギーの消費を抑える。
高度の低い冬の日射は室内奥深くまで差し込み、部屋全体を暖める。

② 土壌蓄熱式床暖房
基礎の下には、ヒートパネルを埋設し建物全体に床暖房をしている。
地下の土壌を巨大な蓄熱層として利用するため、深夜電力の利用だけで充分な蓄熱が得られ、日中はその輻射熱と日射で暖まる。
蓄熱材を生産する必要もないので、環境への負担も少ない。

③ 室内に風の通り道をつくる
北側寝室、ロフト天井にも開口を設けているため、夏場は開け放して室内に風の通り道をつくることができる。
南面は、開口上部の庇が夏の高度の高い直射をカットする。

冬は太陽光と土を、夏は風と植物を有効利用することで、年間の冷暖房消費エネルギーを抑えることに成功した。

④ 植栽の利用
植物をうまく取り入れながら、角地を活かす開放的な計画としている。
駐車スペースに用いた枕木は、コンクリートと異なり雨水を地下に浸透させる。
夏の都市型集中豪雨による住宅地での洪水、浸水を抑制する役割も持つ。

⑤ 屋上緑化
緑化することで断熱性が向上、冷暖房効率を上げる。
建物に熱を蓄えないので真夏の熱帯夜も過ごしやすい。
植物は日射に熱せられると水分を蒸発散し、その気化熱により表面温度を下げる力があり、ヒートアイランドの緩和にもつながる。

建設地
東京都杉並区  
敷地環境
住宅地
構造
木箱212構法
階数
地上2階
敷地面積
127.32m²
建築面積
72.86m²
延べ床面積
126.03m²
工事費
19,047,619円
家族構成
息子+母
居住者の年齢
30代、60代
設計者名(事務所名)
葛西 潔(葛西潔建築設計事務所)

図面

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