[ 快適-015 ]
迷迭香(まんねんろう)

快適空間部門

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この住宅は横浜郊外の高台に建っている。駅が近いために、通勤、通学の行き帰りの人々がたくさん、この住宅の前を通る。

そこで、視覚的抜けと通風のために木格子を嵌めて、塀で庭を囲い込んだ。そして、その塀に屋根を架けて、約1m道路境界から後退させた。その部分に低木と中木の植栽を行なって、道路際を華やかにした。プライバシーを護ることを考えると共に、一方で、歩行者をはじめ近隣の人々に、心地よい路面状の植栽環境を形成したいと考えた。

平面構成は、1階にヤマモミジの植えられた中庭を設け、玄関ホールと茶室と寝室を兼ねた個室に面するように計画した。2階は居間、食堂、台所、書斎と寝室を設けた。居間、食堂からは、富士山が遠くに望めるように、台形テラスを設け、外部への広がりを出すように考えた。 構造は木造在来工法とし、L型平面に、ふたつの寄棟屋根を交差させた形体とした。

回廊は東西方向に、約4mの奥行きをもたせ屋根を架けることで、中庭回り全体が半戸外空間のようになり居室と外部との距離を近付けている。塀の開口部の大きさは約w2000×h1300mmでw45×d90mm角の木格子が視線の通し方を考慮した角度で45mmピッチで配されている。 中庭中央のヤマモミジはさらに成長し、2階からの眺望に寄与することが意図されている。

茶室から中庭越しに回廊を見る。
茶室の天井には段をつけて差掛天井とし、さらに段差を利用して、下がり壁にも障子を嵌めて照明を仕込んでいる。

2階居間・食堂。西側に大きく取られた開口部からは眺望が開け、1階と対照的な風景を見ることができる。現しとした木架構は45×180mmの垂木を455mmピッチで配し、空間中央には240mm角の柱を立てている。柱の頂点に4つの部材が交差しており大工の技が垣間見える。全体的に山形の垂木を金物で一体に緊結し、棟木に固定して小屋組を固めている。

2階居間・食堂。西側に大きく取られた開口部は、
室内側からh2100mmの4本片引き込み障子、
h2100mmの銅網が貼られた木製2本引き込み網戸、
室外側にh2300mmの木製片引きガラス框戸によって開口部の開閉ができる。

                                撮影:小林浩志

建設地
神奈川県横浜市 
敷地環境
住宅街
構造
木造
階数
地上2階
敷地面積
191.60㎡
建築面積
97.88㎡
延べ床面積
168.56㎡
工事費
-
家族構成
夫婦+母親
居住者の年齢
-
設計者名(事務所名)
川口通正建築研究所
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