[ 間取り動線-010 ]
Inari house

間取りや動線部門

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敷地は新潟市の新潟島、シモに位置します。シモは下町風情の中、人と人との距離感が近く、ミセのある町屋や作業場、銭湯が美しかったように、人間活動と建築活動が社会の中枢にありました。人々の営みを豊かにしている姿に感動できたように、この住まいでは街の骨格・暮らしの骨格を浮かばせるべく、様々な生活風景を想定しております。

1階は駐車を兼ねたオープンスペースであり、2階が主たる生活空間になります。2階には四畳半を3×4=12マス並べています。中央の4マスは自由の場であり、畳廊下として仕立て、様々な生活風景を許容する多用途な空間です。家族の日常は勿論のこと、宴会、誕生会、ママ友会、子供たちみんなで宿題、工作会など非日常を瞬間的に楽しむ場でもあります。

日常生活を織り成す居心地の良い家族空間であると同時に、人々の営みや風情を反映する町の中の佇まいでもあります。

中央の4マス(四畳半×4)が畳廊下であり、この空間を介して各左右の空間へ渡ります。中央の畳廊下には大座卓を据え、これを中心に生活動線が確保されます。ときには畳の間と左右の間とを両方に渡って生活動線が生まれます。機能を限定しない曖昧な生活領域が住まいに宿ります。

5寸角の杉柱、棟木、登り梁など構造体は全て国産杉材を使用しております。
白壁は漆喰であり、畳は熊本藺草、仕上木材は秋田・新潟杉、木曽さわら、能登ひばなど近県の木材を活用します。
抽象的な空間プロポーションのなか力強い国産マテリアルを仕上げ材として活用します。

畳廊下から各空間への出入りがあり、奥より居間、キッチン、サニタリーの順になります。各出入りおいて大小様々な建具を活用し、その全ては杉材で造作されています。機能や用途に応じて建具の開閉をおこない空間の大小が形成され、同時に様々な生活領域が生まれます。小さな個室をつくる、中くらいの生活動線、大きな用途空間。木製建具が大いにその役割を担います。

構造は1階鉄筋コンクリート造として強固に保ち、その上部に木造を乗せます。海の近傍により外壁の劣化が著しいことから磁気質タイル貼りを施しており、RCとタイルによるプロポーションを表出します。

建設地
新潟市 
敷地環境
市街地&海浜近郊
構造
1階鉄筋コンクリート造+2階木造 混構造
階数
敷地面積
150.24㎡
建築面積
87.48㎡
延べ床面積
121.00㎡
工事費
2750万円(税込)
家族構成
夫婦 子供3人
居住者の年齢
40代
設計者名(事務所名)
トクモト建築設計室

図面

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