[ 細部-022 ]
腰掛待合

もっと細部部門

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茶の湯の世界には「腰掛待合」があります。露地に設けられた休憩所のことです。

こういった日本らしい文化は、現代住宅においても継承したいもの。

一坪の小さなポーチに腰掛待合ともいうべき、ちょっとしたベンチを設けた事例です。

2階にリビングがある住宅で、来客時に玄関の鍵を空ける際には、少しお待ちいただくためのベンチであります。

またお子様とのお出かけの際には「お母さん、ま~だ~」って、子供が先に出て座っていたり、買いもの帰りの荷物を仮置きする台でもあります。

ちょっとし工夫ですが、生活が便利となり、心和む設えであります。

道路から玄関へと至るアプローチの様子。玄関ドアは引戸としています。
門扉右手の白いタイル壁は、腰掛待合の背もたれになっているとともに、道路から内部を見えないようにする目隠し壁の役割を果たしています。
こうすることによって、玄関を空けていても、道路から内部の様子が伺うことはできませんし、子供が真っ直ぐに道路に飛び出すことを未然に防ぐことにも繋がっています。
道路から見た際には、内部の光が漏れ、奥へ奥へと惹き込まれるような様相のデザインとしました。

アプローチの土間タイルは、ポーチ、そして玄関内部へと伸び、雁行して入るプランニングになっています。上がり框を上がると、廊下も雁行するように伸び、その奥行き感はさらに広がりを感じさせます。
こういった雁行プランは、日本建築の特徴でもあり、奥へと進む期待感を持たせ、奥行きを感じさせる手法です。
写真右下手前の木製板が、ベンチ。雁行する溜まりの部分に腰掛待合を設けました。

玄関を振り返って、ポーチ側を見通した様子。腰掛待合が正面に望めます。
玄関ドアは引戸ですので、開けっ放しでも邪魔にならず、外部空間との連続性が感じられます。

建設地
東京都目黒区 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
123.12㎡
建築面積
73.70㎡
延べ床面積
113.44㎡
工事費
-
家族構成
夫婦二人+子供二人
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
根來宏典(根來宏典建築研究所)
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