[ 外回り-015 ]
雨のしたたり

外廻り部門

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晴れ間の時だけをイメージして住まいをつくるのではなく、雨の日をイメージしてつくることも重要です。

こちらの住宅の周辺環境は、市街化調整区域ということもあり、畑や樹木が多く、 樋を付けても、すぐに葉っぱが詰まってしまいます。ですので樋は設けず、雨水は軒先から垂れ流しにしています。

大きな片流れ屋根がL字型に配置された住宅。そのL字方の入隅には雨水が集中するので、水は放物線を描いて落ちます。

軒先の納まりも大切なのですが、足元の設計も大切。
雨水を浸透させること、水跳ね対策を目的として砂利を敷いています。雨水が放物線を描いて落ちる部分の砂利スペースは、より大きくするなどの配慮も必要です。
砂利と芝生の見切り材としては屋根に使われる瓦を小端を立てし、3センチほど出して、その殆どを地面に埋め、贅沢に使っています。

放物線の足元に水瓶を置くと、なお雰囲気が良くなり、生活の楽しさが伝わってきます。

建物完成時に植えたばかりの芝生は根付いていなくても、雨は恵みはその後の芝生を青々と茂らせてくれます。
梅雨時はジメジメした季節を好きではない方も多いかと思いますが、植物が活き活きとする時期でもあり、四季があるのと同様、梅雨があるからこそ、日本って魅力的なのだと思います。
晴れ間に映える建築も良いのですが、雨の似合う建築ってのも良いかと思います。
軒先の伸びやかなデザインの住宅ですが、雨のしたたりも風情があって良いものです。

建設地
神奈川県藤沢市 
敷地環境
郊外、市街化調整区域
構造
木造
階数
平屋
敷地面積
413.77㎡
建築面積
202.61㎡
延べ床面積
165.20㎡
工事費
-
家族構成
夫婦+子供二人
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
根來宏典(根來宏典建築研究所)
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