[ 収納-007 ]
柱型/梁型

片付く収納部門

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躯体に対して一様に嵩上げされている天井や壁の懐の気積と、現代生活に必要不可欠な収納の体積を集約して自立した形を与え、既存躯体に添わせて配置し、広さを最大限確保した。このようにしてできた大きな柱型/梁型は、隠れていたRCラーメン構造の清々しい空間性を引き出すと同時に、大量の物と設備を内包しながら住戸内に襞をつくることによって人や物が居着く場所を生み出し、生活のよりしろとなる。
柱型/梁型の他にもレンガ積みのタフなキッチンボックス、貝殻塗装の清潔で明るい水まわりボリュームを配置し住戸内を構成している。内装を単なる建築の従属物としてではなく、居心地や安心感をもたらすより人との距離が近い存在として振る舞うように扱っている。

 

設計を始めるにあたってクライアント夫婦から伝えられたことは「広く明るく暮らしたい」「大容量の収納が欲しい」「将来的に賃貸運用することを視野に入れている」の3点であった。

大きな柱型と梁型は住戸内に平面的にも断面的にも襞を作り出す。凸は大らかなワンルーム空間を緩やかに3つの場へと分節し、凹は家具の配置や生活のふるまいのきっかけとなる。
また、不動産の価値を測る重要な指標である広さと収納量を最大化することによって、将来的に賃貸運用する際に扱いやすくし、居住以外の機能にも柔軟に対応できるようにしている。

クライアント夫婦がこの界隈の街で幼い頃からずっと暮らしてきたこともあり “生活の中の雑多な物を隠してくれる柱型/梁型”、“清潔感のある囲われた水まわり”、“吹きさらしの共用廊下から連続する土間”、“そのまま庭まで繋がる通風と採光に満ちた広く大きな空間”によって、人を気軽に招き入れることができる場所を目指した。

柱型/梁型は設備スペース兼、大容量の収納となっている。普段良く使う物を床に近い位置(柱型)に、反対に普段あまり使わない物を床から高い位置(梁型)まで持ち上げるような物の仕舞い方へと整理することによって、限られた床面積を有効に利用している。
また、柱型内に納まっているカーテンを引き出して大きなワンルーム空間を仕切ることができる。これによって空調の効率化も図っている。

作業場の凹みに机を置いて書斎としている。土間ではクライアントの趣味の1つである自転車のメンテナンスが行われる。

建設地
大阪府大阪市旭区 
敷地環境
市街地
構造
RC造
階数
15階建て中の1階
敷地面積
建築面積
延べ床面積
62㎡
工事費
家族構成
夫婦
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
PERSIMMON HILLS architects

図面

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