[ かたち構造-018 ]
回遊する ひとつながりの家

建物のかたちと構造部門

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群馬県高崎市の街並み、湖・山々が望める高台。南北に長い、高低差2Mの敷地である。幅を変化させながら長さ75Mのワンルームが周辺と絡みながら螺旋する。北側を尖らせ、中央に中庭を囲う。

この地域は、冬 赤城山より北強風の”空っ風”が吹き下ろす。尖った北外壁は、この風を吹き流し、風から守られた中庭を生み出す。

室内は、部屋幅の変化、敷地高低差による温度環境差、開口部の方向性による日射条件変化など 場所ごとによる”ムラ”のある環境となる。このことで、室内には暖か場所や涼しい場所、眺めの良いところや囲われた場所など多様な”場”が生まれる。家族は、それぞれ心地良い場所を探しながら過ごす。螺旋する空間は、その長さから家族の距離をつくり出すとともに、中庭がその距離をつなげ、程よい距離感を保ちつつも、常に家族の繋がりを感じられる「家」となる。

構造に使用した丸太は、家族揃って地元の山にて、直接切り出した。

 

南へ大きく迫り出した筒より、街並みや湖を望む。緑化された屋上では、バーべキューやテントを楽しむ。木造でありながら、壁面全体を梁とすることで、3Mハネだしを可能とした。その下に、駐車スペースを確保。自動車王国群馬では、駐車スペース確保は、必須である。

北方向を見る。北へ出っ張った外壁デザインが、吹き付ける北風「空っ風」を左右に吹き流す。囲われた庭は、大きな開口部を持つことができ、開放的な空間となる。屋上も緑化し、周辺緑とも調和させた。

長いワンルームは、物理的な家族の距離を生み出す。中庭は家族の距離を近づける。 二つのバランスで、快適で適切な家族の距離感が生まれる。

7本の丸太を柱として使用。複雑な梁組により、柱仕口部の欠損が発生するが大きな丸太は、余白をもちしっかりと受け止める。その丸太は、中庭の木々とも調和し、室内と室外をつなげる。丸太は、機能とデザインを合わせ持つ大切な役割を果たした。

建設地
群馬県高崎市 
敷地環境
郊外
構造
木造在来工法
階数
2階
敷地面積
426.79㎡
建築面積
126.40㎡
延べ床面積
170.83㎡
工事費
3,800万円
家族構成
夫婦+子供2名
居住者の年齢
40代
設計者名(事務所名)
有限会社 HIRO建築工房

図面

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