[ かたち構造-027 ]
地中と樹上と生活

建物のかたちと構造部門

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都心の住宅で心豊かな生活を送る。その解答に、いろいろな場面とシークエンス(物語)を与えることを目指しました。

敷地は都心の住宅街にあり、狭小敷地で周辺道路も狭く3階建てが建ち並ぶ非常に高密なエリアでした。そんな中、温もりあるインテリアと、限りあるコスト内で最大面積を確保したいクライアントの意向から、梁を現しにすること、3階建てに加え地下階を設けることを計画し、法規面を解決しながら、地下1階地上3階の「木造4階建」を実現からスタートしました。

建物内は水平・垂直に展開しています。
構成は連続的な開放感を与えるスキップフロアを採用しました。結果的に生まれた複雑さは、一つの家に家族それぞれが同時に活動できる場所となりました。そして、様々な高さの床・天井は生活のいろいろな場面で利用され、建物に愛着が湧くきっかけとなります。
(写真はリビングより階段室、ダイニング、キッチンを見る)

天窓から地下室まで続く階段は、部屋をつなげています。
中央に吹き抜けを持った階段室は悪化しがちな住環境に光・風・音の抜けを提供し、心地よい人の動線となっています。その階段室は建物を貫いて明るい内装で統一、快適さを演出しています。また、階段室の床と階段の素材を一致させて、木の丘のように表現しています。
(写真は右にリビング、左に階段室を見る)

あいまいな場所は、建物と生活がインタラクティブ(対話的)な関係となります。
幅広い階段は、昇降だけでなく、ベンチにもなり、小物を置くギャラリーにもなります。すのこ床は寝転がれば気持ち良く、観葉植物にもたっぷりと陽が注ぎます。住みながら建物の使い方を見つけていく、そんな住宅です。
(写真はすのこ床を見る)

内装は法令面をクリアし木質化を実現、柔らかく温もりのある雰囲気を生み出しました。
色は自然塗料により部屋ごとにトーンを変え、それぞれ明るさや雰囲気を調整しながら、建物全体にもリズム感を与えています。新しい住宅に古建築のような雰囲気が生まれ、生活と一体になることを目指しました。
(写真は寝室・階段室・書斎を見る)

建設地
東京都品川区 
敷地環境
住宅街 第1種住居地域
構造
木造
階数
地下1階 地上3階
敷地面積
54.14㎡
建築面積
31.88㎡
延べ床面積
125.08㎡
工事費
-
家族構成
夫婦
居住者の年齢
-
設計者名(事務所名)
前田健太郎建築設計事務所

図面

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