[ かたち構造-023 ]
距離のデザイン

建物のかたちと構造部門

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【“少しだけ違う”家】

先人の培ってきた形式を踏襲しつつ、それをちょっとだけアレンジすることで今までにない快適な住宅をつくれないか。

「田の字型プラン」は伝統的な農家住宅に見られる間取り形式です。

この間取りをアレンジし、昔からあったようなあったような、でも新しい形式を導こうと考えました。

【公共としての住宅】
①周辺環境改善に寄与する空地を最大限確保し、敷地の中央にコンパクトな2階建の
 ヴォリュームを配置します。
②これを縦に2分割し、あいだに谷状の亀裂を挿入。
③亀裂をはさんで西側を2階建に、東側を2.5階建の高さにしてスキップフロアとします。
 そして亀裂状の空間には階段や、西側と東側を結ぶ橋を架け渡します。

【亀裂の空間】
この「亀裂」を通して、道路を歩く人からは家の向こう側が少しだけ透けて見えるようになっています。

幅が狭く天井の高い「亀裂」部分にかけ渡した橋を通るとき、家の内部でありながら外部にいったん出てしまったような感覚になります。
この体験は生活を活性化し、不思議な潤いを与えています。

【距離のデザイン】
屋内に「亀裂」を挟んでこちら側とあちら側が生じます。
「亀裂」のこちら側から、あちら側の全てを見通すことはできません。
それは実際以上の距離感を生み、小住宅を大きく感じさせています。

建設地
長野県長野市 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
2階建
敷地面積
266.80㎡
建築面積
90.04㎡
延べ床面積
142.57㎡
工事費
家族構成
夫婦+こども(一人)
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
関 卓志

図面

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