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視覚障碍者の家

光、風、風景と一体となった住宅を目指して

都心に近い住宅街ではなかなか遠景を楽しむことが難しくなってきています。そのような建て込んでいる敷地の場合リビングの南側を吹抜けにして大きなガラスをはめ込むことによって、少なくても上半分は空に向かって開くことが出来ます。 というわけで遠景が望めない時は、studio A では開口部を空に向かって開きます。空の景色を眺められるだけではなく冬、隣の家の屋根越しに日照を得られ、暖かいリビングを確保するのにも有効です。
 この家の引っ越しがあった日の夜中、突然電話が掛ってきました。何か不具合でもあったのかと思ったのですがさにあらず、夜空の満月をリビングから楽しんでその感動を分かち合いたいと言うことでした。一安心するとともに、風景を取り込んだ家を日頃から 目指している私は嬉しくなりました。

視覚障碍者の家
安全を確保しながら夜間でも開け放したまま通風の確保できる細長窓が並ぶ外観。

視覚障碍者の家南側吹抜を通してみる景色。
下半分は隣家が迫るが上半分に空は大きく開けている。

視覚障碍者の家
寝室への通り道に防音室の書斎があるが、机の周辺は 更にアルミサッシで静寂性を確保している。右の窓はリビング吹抜けに通じる。

視覚障碍者の家
広いリビングの真ん中に板二枚分だけ仕上げをうづくりにしたフローリングを貼り、足の裏で居場所を感じられるようにした。

視覚障碍者の家
南側に並ぶ諸室左から子供室、台所、リビング、バスルーム。