テーマ:【 キッチン 】

収納で差が出るハウスメーカーv.s.建築家

家づくりHowTo-キッチン_白崎ハウスメーカー? 建築家? で迷っている方に、こんな見方もしてもらいたいと思います。
よく「建築家=オーダーキッチン」という図式で思われがちです。確かに建築家の住宅でオーダーキッチンを見かける例が多いと思います。ですが、キッチンの周りにも目を向けて下さい。ハウスメーカーでは、収納家具はお客様が自分で市販品を購入してくるか、既製品の収納家具を据え付けることが殆どです。建築家はというと、オーダーキッチン以上に、造り付け収納とすることが多いです。
理由は、スペースを無駄なく使えるキッチンのインテリアデザインに統一感が出る等が主なのですが、コストを抑えられる場合も少なくありません。
家具のコストは、「既製品 > 現場に入る家具屋さんの造り付け家具」となります。
これは大量生産なのか一品ものかの違いによるものですが、実は、一式を家具工事にするのではなく、棚は大工さん、扉は建具屋さんと工事分けをすると、既製品よりも安く済ませることが可能。一番安いのはオープン棚で、建具工事なしということになります。扉も枚数を少なくすればその分だけ安くなります。ただし、気をつけたいのは引出収納です。引出は家具屋さんでないと難しく、収納量の割に高くついてきます。そのバランスを見ながら、建築家は提案していきます。ハウスメーカーは設計をしないので、既製品を選ぶだけになります。

 

雑誌やネットで設計者選びをするとき、収納をどうしているかにも注目してみて下さい。

 

[家づくりニュース2015年9月号掲載]

キッチン収納

キッチン収納_宮野限られたスペースを多くの材料や調味料、食器などが目まぐるしく行きかい、新旧入り混じった家電類が幅を利かせるキッチンは、空間のデザインとともに、出来るだけ機能的であることが求められます。
また、住み手によって、お持ちになっている食器や家電類は量や種類も様々です。
食品庫やゴミ置き場などと共に、キッチン廻りではより機能的で多様な収納構成が必要となります。 
このような場合、暮らしに合わせて収納を設計すると良いでしょう。
そして大事なのは、新しい暮らしで本当に必要なものと、そうでないものを住み手にしっかりと考えてもらうことです。
食器や家電類は、新たに購入するものがあれば、その機器の大きさや必要な設備を確認することが重要です。
食器も普段使いのものから、特別な時に使うものとでは、収納の場所や仕方が変わります。
その中でも家電の収納は特に難しく、炊飯器などで普段は収納し、ご飯を炊くときには外に出して使いたい場合は、コンセントの位置や蒸気の湿気処理などについて詳細な検討が必要です。
このように、キッチン収納を検討するときには、多くのファクターについて考えていかなければなりません。
住み手と設計者は綿密に意思疎通を行い、持ち込む食器や使用する家電類のサイズや種類のリストをまとめ、個別の生活スタイルをもとに設計を行うことが重要なのです。
設計者は住み手のことをよく知り、自身も生活に密着していなければいけないのです。

 

[家づくりニュース2014年12月号掲載]

キッチンの高さをどう考える?

私の事務所ではキッチンを作り付けにする事が多いです。
別に華麗なキッチンを作りたい訳ではなく、使い勝手の良い機能的なキッチンが欲しいからです。
市販のキッチンは、シンクとガス台(時にIH)が一列に並んでいるI型が一般的です。
高さは50㎜刻みで最近は850㎜〜900㎜くらいの高さを選ばれることが多いと感じています。
ところでその場合はシンクとガス台が同じ高さですから、流しを使う行為とガス台で調理をする行為のどちらかに無理がある可能性が出てきます。
例えば流しで洗い物をする時は、背をかがめず水はねの少ない高めの高さが理想的ですが、ガス台をその高さに合わせると高すぎて使いづらくなってしまうのです。
逆にガス台が使いやすいように少し低めに設定すると、今度は背を丸めて流しを使う事になってしまうのです。

 

キッチンの高さをどう考える?_田代

▲ コの字型キッチン

私が良く作るキッチンはI型ではなく、L型か出来ればコの字型で作ります。
コの字の中心にガス台を置き、流し台と高さを変えます。
向かい合った2面は流しと電化製品置き場になります。
そうする事で振り向くだけでほとんど動かず料理をする事が可能になる訳です。
但しこのケースではキッチンが大きくなりますので家全体のバランスも考え、L型としたり、またはI型でも流しとガス台の高さを変える事もあります。

 

[家づくりニュース2014年5月号掲載]

キッチン

設計した家のほとんどで私は、キッチンを作り付けにしています。
買ってきたキッチンではなく「家」や「使う方」に合わせて制作する訳です。
家に合わせるとは、既製品のサイズを気にすることなくプランニングできるので、本来あるべき形や大きさにできるという意味で、使う方に合わせるとは、百人百様の使い方のあるキッチンを、その人や家族の使い勝手に合わせて細かい作り込みができるという意味です。

コの字型キッチン

コの字型キッチン

形は「コの字型」にすることが多いですね。理由は歩き回らないで台所作業ができるからです。流しを使いながら横を向けばガス台(またはIH)があり、後ろを向けば電子レンジ等の電化製品がありますので、ほぼ一カ所に居たまま作業ができます。また流しとガス台の高さを変えていることも特徴です。流しとガス台は機能が違います。流しはスッと立って作業ができるよう少し高く、ガス台は深鍋をのぞいたり、炒め物で腕を振るときを考え、低い方が格段に使い勝手が良いのです。

他に流しの下に生ゴミ置き場を設けたり、調味料入れを作ったり、おぼん置き場を設けたり…。

他にも様々な工夫をしていますが、残念ながらここでは書ききれません。
ミニ講座でも機会があればもっと詳しくお話ししたいと思いますので、興味のある方はお楽しみに!

[家づくりニュース2013年6月号_掲載]