テーマ:【 素材 】

素材探訪「焼き物~タイル」

「ご依頼主の希望は100%叶えたい!」
「もっと言うなら120%の満足感を味わってほしい!」

 

そんな気持ちで、住宅設計に取り組んでいる家づくりの会メンバーは今日も、もっと良い家づくりは?と日々の生活で、仕事で、まちを歩きながら、建物を見ながら、ずっと考えています。
その中で、モノづくりの現場に足を運ぶ事も大事な機会で先日、「土を学ぶ」として、愛知県まで行ってきました。建築で「土」というと土壁や左官を思い出しますが、今回は「焼き物~タイル」です。

 

素材「タイル」

今回の見学にご協力頂いた(有)ベイス・横井氏

タイルは、紀元前2700年から使われる歴史ある建築素材で、製作工場や土を採取する土場に出向き、素材の可能性を身体に染み込ませてきました。
今ではタイルというと、大量生産され、均一的な雰囲気で、汚れ知らずの無機質なイメージですが、1枚1枚を手で造られ、土の風合いを残したハンドメイドタイルは、もちろん高温で焼いてあるので堅く耐久性は抜群な上、温かみのある優しい雰囲気を持ち、タイルの魅力を存分に味わう機会になり、今日も、この素材を最大限活かすには?とワクワクしています。
大切に造られた素材を使った家は、ホントの意味で、自分たちだけのオンリーワンの家になりますね。

 

[家づくりニュース2016年4月号掲載]

もっともっと国産材を使った家をつくりましょう。

吹き抜け

▲吹き抜け

高気密高断熱住宅が世に出た時代からシックハウスという言葉が聞かれるようになり、その頃から自然素材が多く使われるようになりました。
同じように地球温暖化でCO2の固定が必要になり、政治的な影響も大きいのですが国産材が息を吹き返しました。
まだまだ日本の木材自給率は30%以下ですが、山では木がいっぱい使われるのを待っています。
ここ数年、健康にも環境にも配慮した住まいで、自分たちの生活を大切に、そして楽しみながら暮らす家づくりに、少しづつですがなりつつあります。

 

木の登場する機会も増えて参りました。
杉、桧を始めとする日本の山で待機している木々は日本の住宅をつくるに十分な量が毎年育っています。
また、あまり利用されませんが広葉樹も使い方を工夫すれば素晴らしい建材になります。
断熱と構造を意識しながら「木の家」をつくれば古い木造建築の寒い、暮らしづらい、その他木の家の不安を解消し、快適で楽しい、木の魅力を十分に活かした家づくりが出来ます。
木の家が大好きな建築家と一緒に、木の良さを十分に活かした家づくりをして下さい。

 

[家づくりニュース2015年4月号掲載]

本物でなくても?

建材産業の発展のおかげで建物は既製品、半既製品を組み合わせてプラモデルのように作れる時代です。
ユニットバス、キッチン、サッシ、設備器具等の機械的構造的製品は、システム化された品種体系や性能向上によって使わざるを得ない状況でしょう。
また、仕上げ材料には本物に見える疑似的製品があります。
主に塩ビや紙で出来ている仕上げ材、貼りものが多いのですが、最近はタイルでさえも表面が印刷されたものになってきました。
木に見える、石にみえる、アンティーク調加工されてるものもあり、その印刷技術の発達ぶりには驚くばかりです。
ちょっと見にはほとんど見分けがつきません。
大理石やフローリングだと思っていたらタイルだったというくらいです。

 

HowTo_久保木

人工芝と樹脂木材

設計者は本物にこだわりがあると思います。
また、出来る限りのものをデザインしたい。
かくいう私もその一人ですが、最近の既製品の質は素晴らしくなりました。
ただ、それらを取っ替え引っ替え使っただけでは味気ないものになってしまいますので、上手く使い分けたいものです。

 

ところでそんな中でも毛足の長い人工芝は、枯れ芝まで表現されていてこれまた本物そっくり。
水分も通してくれるものもあります。
大理石にしても芝にしても外部に使う場合、それ相応のお手入れをしてあげないと、草が生えたり枯れたり汚れたり手間がかかりますが、お世話好きでない方なら本物の代わりには十分なりそうです。
自然の成り行きの風情には耐えられませんが、ちょっとした雰囲気づくりにはかなり有効と思っております。

 

[家づくりニュース2014年8月号掲載]

山に行って

「木の家」が欲しい!という建て主には、先ず山に行って伐採を見学して、出来ればその木を使って家づくりする事をお勧めします。

「木の家」と一言で言っても、何が木の家なのか分からないものです。地球温暖化の一因とも言われる二酸化炭素を抑えることから、健康な暮らし、そして自然環境の保護まで、全てに貢献する木材利用ですが、世間一般に「木の家」は合板でも、床板だけでも、ちょっと怪しい木でも、家の中に木が使われていれば「木の家」と言われています。これで良いのでしょうか?

山に行って_松澤山に行って_松澤山に行って_松澤世界中どこに行っても住宅には木がたくさん使われています。日本の家もかつてはそうでした。なぜ?木の家が減ってしまい、今のような家づくりになってしまったのでしょう。最近は言われなくなりましたが、軽薄短小という言葉を聞いた事があると思います。日本の技術を言った言葉でした。そんな時代に住宅も生産の合理化が進み、早く安くきれいな家になって来ました。その過程で「住む・暮らす」「快適・健康」「長持ち・手入れ」「環境共生・自然素材」「心地よさ・肌触り」その様な事を家づくりで考えなくなってしまいました。「団欒」や「家族のつながり」なども消えて行ったように感じます。

きっかけはどうであったにせよ、最近、少しずつ家の大切さを皆が思いだして来たように感じます。シックハウス騒動から自然素材の中心選手である木と漆喰の家が見直され、外材から国産材へ関心が移って参りました。でも、本当の木の家を手に入れたかったら、山に行ってみて下さい。ヒントがきっと見つかります。

[家づくりニュース2013年5月号_掲載]