建築家【 泉 幸甫 】に関する全ての記事:
■ 5月1日〜30日|家づくり学校展 @ 市ヶ谷
『家づくり学校展』本校の魅力を知りたい人のために
当会では、設計会員が講師やスタッフになり、住宅設計者養成のための「家づくり学校」という教育活動(2014年日本建築学会教育賞)を行っています。
今年で14年目を迎え、受講生の募集が始まりました。
それにあわせて魅力を伝える「家づくり学校展」を開催します。
受講生の住宅の模型や図面の展示、講義内容である素材探訪のスライドショーほか、学校スタッフによる入学相談コーナーも設けています。
もちろん建物の相談もお受けしております。
是非、会場までお運びください。入場無料。
■会期中、5月16日(月)〜30日(月)/15:00〜18:00は、学校運営委員が在席しますので入学相談も受けております。
[学校運営委員の日替わり在席日]
5月14日[土] 諸角 敬/studio A(アー)
5月16日[月] 島村 香子/島村香子建築設計室
5月17日[火] 高野 保光/遊空間設計室
5月19日[木] 清水 加陽子/一級建築士事務所 DROP DESIGN
5月20日[金] 山本 成一郎/山本成一郎設計室
5月21日[土] 白﨑 泰弘/シーズ・アーキスタディオ
5月22日[日] 小野 育代/小野育代建築設計事務所
5月23日[月] 太田 陽貴/ヒダマリデザイン設計室
5月24日[火] 萱沼 宏記/プラスデザイン1級建築士事務所
5月26日[木] 伊澤 淳子/一級建築士事務所伊澤計画
5月27日[金] 福田 隆一/福田建築設計事務所
5月28日[土] 石黒 隆康/一級建築士事務所BUILTLOGIC(ビルトロジック)
5月29日[日] 泉 幸甫/泉幸甫建築研究所
5月30日[月] 工藤 夕佳/mokki設計室一級建築士事務所
※会期中も通常の一般向け「家づくり相談」は行っておりますのでご予約ください。
家づくり学校について、詳しくは [住宅設計を学ぶ|家づくり学校] をご覧ください。
「2022年6月開校 第十四期家づくり学校」の詳細も併せてご覧いただけます。
■ 開 催 日 : 2022年5月1日(木) 〜 30日(月)
(休館日:毎週水曜日)
■ 会 場 : 家づくりギャラリー
東京都千代田区三番町20-2 三番町パークライフ104号
>>アクセスマップ
■ 詳 細 : 住宅設計を学ぶ|家づくり学校
■ 主 催 : NPO法人家づくりの会
■ 問合せ・申込先 : 家づくり学校・事務局 TEL.03-6261-2185 / info@npo-iezukurinokai.jp
■ 1月13日-31日|家づくりギャラリー @ 市ヶ谷
新年、1月13日〜1月31日は、家づくりの会の建築家が勢揃いで展示を行います。
この2年間、コロナ禍で悩まされた時間をどのように過ごし、どんな建築を作り、また作ろうとしているのか?
各自、自由に写真や図面を用意しましたので、お気軽にお立ち寄りください。
1月13日[木] 石黒 隆康/BUILTLOGIC(ビルトロジック)
1月14日[金] 丹羽 修/NLデザイン設計室
1月15日[土] 庄司 寛/庄司寛建築設計事務所
1月16日[日] 松澤 静男/マツザワ設計
1月17日[月] 田代 敦久/田代計画設計工房
1月18日[火] 高野 保光/遊空間設計室
1月19日[水] 休館日
1月20日[木] 田中 ナオミ/田中ナオミ アトリエ
1月21日[金] 村田 淳/村田淳建築研究室
1月22日[土] 山本 成一郎/山本成一郎設計室
1月23日[日] 白﨑 泰弘/シーズ・アーキスタディオ
1月24日[月] 藤田 辰男/藤田辰男設計工房
1月25日[火] 松原 正明/木々設計室
1月26日[水] 休館日
1月27日[木] 萱沼 宏記/プラスデザイン1級建築士事務所
1月28日[金] 島村 香子/島村香子建築設計室
1月29日[土] 荒木 毅/荒木毅建築事務所
1月30日[日] 赤沼 修/赤沼修設計事務所
1月31日[月] 諸角 敬/studio A(アー)
■ 開 催 日 : 2022年1月13日(木) 〜 31日(日) 13:00-18:00 (水曜日休館)
入場無料
■ 会 場 : 家づくりギャラリー
東京都千代田区三番町20-2 三番町パークライフ104号
>>アクセスマップ
■ 主 催 : NPO法人家づくりの会
■ 問合せ・申込先 : 家づくり会・事務局
- 2022.01.06
- 展示会
- 建築家:丹羽 修, 久保木 保弘, 伊澤 淳子, 倉島 和弥, 十文字 豊, 半田 雅俊, 古川 泰司, 坂東 順子, 太田 陽貴, 安井 正, 小川 任信, 小谷野 栄次, 小野 育代, 山下 和希, 山本 成一郎, 島村 香子, 川口 通正, 工藤 夕佳, 庄司 寛, 後藤 孝, 徳井 正樹, 杉浦 充, 村田 淳, 松原 正明, 松本 直子, 松澤 静男, 根來 宏典, 森 博, 泉 幸甫, 清水 加陽子, 濱田 昭夫, 田中 ナオミ, 田代 敦久, 白崎 泰弘, 石黒 隆康, 福田 隆一, 荒木 毅, 菊池 邦子, 萱沼 宏記, 落合 雄二, 藤原 昭夫, 藤田 辰男, 赤沼 修, 高野 保光
■ 7月1日〜8月30日|家づくり学校(を知りたい人のために)展 @ 市ヶ谷
家づくり学校(を知りたい人のために)展
イベントです。
家づくり学校に興味のある設計者、建築関係者はもとより、家づくりにご興味のある一般の方も、家づくりの
世界を垣間見える企画です。
家づくりギャラリーでは、
・先月卒業した4年生の卒業設計の図面と模型の展示
・家づくり学校の様子を記録した、修学旅行&素材探訪のスライドショー
・多彩な講師陣の紹介(7/12(月)〜 展示予定)
・卒業生の活動状況(7/12(月)〜 展示予定)
などがご覧いただけますので、お気軽にお立ち寄りください。
■会期中の7月12日(月)〜7月18日(日)/15:00〜18:00は、学校運営委員が在席しますので入学相談も受けております。
[学校運営委員の日替わり在席日]
7月12日[月] 工藤 夕佳/mokki設計室一級建築士事務所
7月13日[火] 丸石 隆行/tech to hook丸石隆行一級建築士事務所
7月14日[水] 休館日
7月15日[木] 太田 陽貴/ヒダマリデザイン設計室
7月16日[金] 小野 育代/小野育代建築設計事務所
7月17日[土] 福田 隆一/福田建築設計事務所
7月18日[日] 泉 幸甫/泉幸甫建築研究所
【ZOOMイベント開催:在校生と卒業生のクロストーク他(以下の詳細ご覧ください)】
※会期中も通常の一般向け「家づくり相談」は行っておりますのでご予約ください。
■ZOOMイベント 7月18日(日)/14:00〜16:00
14:00〜15:00 学校紹介
15:00〜15:30 学校についてのライブトーク/
家づくり学校について、現役生と卒業生からのお話を、ライブトークで配信します。
学校に参加した設計者の、生の声をお伝えします。
15:30〜16:00 ZOOMにて家づくり学校入学相談会
[ZOOMイベントの申込先]
詳細が確定次第ご連絡差し上げますので、 info@npo-iezukurinokai.jp まで「ZOOMイベント参加希望」と添えてお申込みください。
家づくり学校について、詳しくは [住宅設計を学ぶ|家づくり学校] をご覧ください。
「2021年8月開校 第十三期家づくり学校」の詳細も併せてご覧いただけます。
■ 開 催 日 : 2021年7月1日(木) 〜
18日(日)→8月30日(月)迄会期延長!
(休館日:毎週水曜日、8月10日~15日、8月22日、8月28日)
■ 会 場 : 家づくりギャラリー
東京都千代田区三番町20-2 三番町パークライフ104号
>>アクセスマップ
■ 詳 細 : 住宅設計を学ぶ|家づくり学校
■ 主 催 : NPO法人家づくりの会
■ 問合せ・申込先 : 家づくり学校・事務局 TEL.03-6261-2185 / info@npo-iezukurinokai.jp
■ 7月12日〜18日|家づくり学校展 & 入学相談会 @ 市ヶ谷
家づくり学校(を知りたい人のために)展 & 入学相談会
12年にわたる家づくり学校の軌跡を在校生や卒業生と共に横断して振り返り、その情報と魅力を在校生・卒業生・入学希望者に伝えるためのイベントです。
是非この機会を活用してみてください。
会期中は家づくりギャラリーにて「卒業作品展示、修学旅行や素材探訪スライドショー」等がご覧になれます。
なお、会期中の在席当番は家づくり学校運営委員ですので質問がありましたらお気軽にお声がけください。
併せて、2021年7月18日(日)14:00~16:00は【ZOOMイベント】を開催します。
14:00 ~ 15:00
学校紹介(校長挨拶・学校紹介・講師紹介)
15:00 ~ 15:30
ZOOMにて在校生及び卒業生の座談会
(学校についてのライブトーク)
15:30 ~ 16:00
ZOOMにて家づくり学校入学相談会
ZOOMイベントに参加を希望される方は info@npo-iezukurinokai.jp 宛に、件名を「ZOOMイベント参加希望」と記載のうえ、お申込みください。
また15:30~16:00の入学相談会では、家づくり学校校長の泉幸甫が、直接入学希望者の方からのご質問等にお答えします。
入学相談希望の方はZOOMイベント申込の際に「入学相談希望」の旨、お知らせください。
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[学校展・日替わり在席当番]
7月12日[月] 工藤 夕佳/mokki設計室一級建築士事務所
7月13日[火] 丸石 隆行/tech to hook丸石隆行一級建築士事務所
7月14日[水] 休館日
7月15日[木] 太田 陽貴/ヒダマリデザイン設計室
7月16日[金] 小野 育代/小野育代建築設計事務所
7月17日[土] 福田 隆一/福田建築設計事務所
7月18日[日] 泉 幸甫/泉幸甫建築研究所【ZOOMイベント開催:在校生と卒業生のクロストーク他】
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第十三期家づくり学校について、詳しくは [住宅設計を学ぶ|家づくり学校] をご覧ください。
■ 開 催 日 : 2021年7月12日(月) 〜18日(日)
→ 家づくり学校展は8月30日(月)まで展示しています。
■ 会 場 : 家づくりギャラリー
東京都千代田区三番町20-2 三番町パークライフ104号
>>アクセスマップ
■ 詳 細 : 住宅設計を学ぶ|家づくり学校
■ 主 催 : NPO法人家づくりの会
■ 問合せ・申込先 : 家づくり学校・事務局 TEL.03-6261-2185 / info@npo-iezukurinokai.jp
■ 「家づくり学校」が日本建築学会教育賞受賞
「家づくりの会」は、建築家による良質な住宅の普及を目指し、様々な活動を行ってきましたが、2009年より「家づくり学校」という住宅設計を目指す人たちのための学校も運営しています。
この「家づくり学校」がこの度、「2014年 日本建築学会教育賞」を受賞しました。
この学校の講師は家づくりの会の会員が主体となってやっています。
家づくりの会は発足し31年の歴史を刻んできましたが、この間、多くの会員が建築家として大きく成長し、住宅設計者の後進を育てる学校を運営するまでになりました。
今回の受賞は「家づくり学校」そのものに対しての受賞であると同時に、「家づくりの会」31年目の到達点とも言えます。
「家づくり学校」は10年ほど前に活動していました「建築道場」を前身とし、5年前に建築道場を発展解消し「家づくり学校」が誕生しました。
建築道場は家づくりの会の一部有志による学校でしたが、「家づくり学校」は現在、家づくりの会の重要な活動の一つになっています。
家づくり学校の今回の受賞は大変ありがたく、喜ばしいことではありますが、これで良し、とするのでなく更なる夢に向かって頑張りたいと思っています。
建築道場の発足を0合目、家づくり学校の発足を2合目とするなら、今回の受賞はまだまだ4合目、まだ半分にも到達していません。
次の6合目、8合目、10合目と夢は続きます。6、8、10合目の具体的な形はおいおい皆様の目にも触れることができるよう頑張りますが、いずれにしろ住宅設計における社会人教育の新たな地平を開きたいと思っています。
どうかこれからも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
家づくり学校校長 泉 幸 甫
「家づくり学校」の5年間
2009(平成21)年春、家づくりの会は、住宅設計を目指す人の為に「家づくり学校」を開講しました。
その後5年の月日が流れ、昨年度は初の卒業生を輩出する事が出来、これまでの受講生は延べ100余名を数えます。
中には自身の仕事(住宅)で受賞の栄誉を得た人もいますし、卒業生の中から当会への入会を希望する人も現れました。
私達、講師・運営側にとって、この学校がきっかけとなり受講生の皆さんが活躍しているのを見る事が何よりの喜びです。
今回の受賞を機に、これまでの家づくり学校の歴史を振り返ってみたいと思います。
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2009年、第一期開講。
住宅設計を学ぶなら優れた建物の中でする方がよかろうとの考えで、建築家F. L. ライト設計の自由学園明日館(重要文化財)を会場とする「座学」を1年生コースとし家づくり学校がスタートしました。
1年生コースでは家づくりの会設計会員が講師となり、自身が得意とする設計テーマを披露開陳し、受講生が住宅設計で生きる為の自己研鑚を促す事を目的としています。
我々講師・運営側も、如何に世間に流布している教科書やセミナーと一線を画すか、模索してきました。
年8回、「生活」・「環境」・「素材」・「設計監理」・「構造」あるいは「構法」・「木」・「歴史」・「外構」・「地域」等をテーマとした約2時間半の講義を行っています。
そのうち毎年1回は必ず「生き残るためには」と題し複数の建築家で座談的な講義を行い、建築家として自分がどのように学び生きてきたかを語ってもらいます。
自分達の現状分析や将来展望について大いに参考になるのでしょう、これは受講生に大変人気のある講義のひとつです。
2010年、第二期開講。
2年生コースを新設。部屋から飛び出し、生産の現場を訪ねる「素材や技術の見学会」を始めました。
具体的には、大谷石・鉄平石などの石切場、山での木の伐採から製材されるまでの工程見学といった素材の源流を探ねる、建具や家具・左官・瓦・和紙・金属加工・鍍金・塗装等の各工場で製作・製造の技術に直に触れる、国宝級の古建築を訪ね伝統技術に触れる、古材を扱う商店や建築廃棄物の処分場やリサイクル工場を訪ねる、というバラエティに富んだ内容です。
私達現代の設計者は、ややもすれば既成のカタログ部品のアッセンブルだけが仕事になってしまいかねない状況下にあります。
受講生にはこの学年で建築素材の捉え方について開眼し、今自分がしている仕事を捉え直してもらえるよう期待して始めたものですが、やはり多くの受講生が「参加してよかった」と言ってくれています。
なおこの2年生コースは、毎年多くの建設関連業の方々に御協力いただく事で成立しており、この場を借りて厚く御礼申し上げる次第です。
2011年、第三期開講。
1〜2年コースで得た知見を基に、4人の講師から住宅の特定の部分等について演習問題を提示し、それをまとめる3年生コース「課題」を新設しました。
これまでに掲げられたテーマは、「温熱環境(断熱設計)」・「工法(社会へ提案する新しい建築の作り方)」・「茶室」・「納まり(開口部の設計)」・「屋根」・「自然(自然エネルギーの利用)」・「リノベーション」・「形態」。
ひとつだけ例を挙げれば、「茶室」の講義では、実際の茶室にて本物の茶事を体験したり材木屋で銘木を見学した後、課題として小さな茶室を設計しました。
3年生コースでは、受講生に対して建築を構成する特定の部分の設計手法や形態的美学の鍛錬を期待しています。
課題提出時には講評会を行い、講師のみならず受講生も交えた活発な議論を行っています。
どの受講生も1~2年コースを経てきているので、下級学年時と比べて議論もより深く密度の高いものになっていると感じます。
2012年、第四期開講。
1~3年生コースで学んだ事を、あらためて受講生自身の中で統合してもらうべく、リアルな課題に対して一軒の住宅設計をまとめつつ、建築家の設計術を習得する4年生コース「スタジオ」を新設しました。
3~4人の講師が自身の設計事務所を使ってスタジオ形式の指導を行います。
下級学年に比べてずっと講師との距離が近付く訳で、他の教育機関ではなかなか得られない貴重な機会です。
教える側も自分の設計手法を盗まれる事を厭わぬ覚悟が必要であり、講師と受講生との真剣勝負とも言えましょう。
これまで半田雅俊・川口通正・諸角敬・本間至・川崎君子・松原正明の各建築家がスタジオを担当しました。
課題をまとめた後、最終発表会と称し全スタジオの受講生が集まり各々が自分の作品をプレゼンテーションします。
その様子は下級生も聴講出来るようにしており、また優れた作品には優秀賞を贈り表彰しています。
2012年冬、これまでの講義内容をまとめた書籍「実践的家づくり学校 自分だけの武器をもて」(彰国社)を出版し、本書を次年度から1年生コースのテキストとして用い始めました。
学校の講師陣が約1年の時間をかけて、これまでの講義内容をより深く詳細に執筆しています。
その他、2年生コースでの見学記や、家づくりの会設計会員を対象としたアンケート、さらに第一期受講生のうち数名に集まってもらい座談会を催し、その様子も掲載されています。
2013年、第五期開講。
前年度で4学年制の学校形式が完成し、今後それらを如何にブラッシュアップしていくかが、我々運営側の課題となりました。
運営サイドとしても毎年同じ事を繰り返していては自分達が面白くありません。そこで我ながら手間がかかるので止せばいいのにと思うのですが、学校のプログラムを可能な限り毎年刷新すべく配慮しています。
例えば1年生コースの講師に、当会所属建築家のみならず、外部からも若い世代に人気のある建築家・メディア関係者・第一線で活躍中の構造設計者等のゲストを招き、講義を御願いするようにしたり、自分の担当講義についてもその内容を毎年少しずつ異なるものにしたり、と工夫を凝らしています。
講義や見学後には必ず懇親会を行っています。
授業の日以外にも、納涼会と称した新入生歓迎会や全講義終了後の全学年合同修了式等のイベントがあります(修了式では学年ごとに修了証書が授与されます)。
講義時間内に出来なかった質疑応答や、講師と受講生の、受講生同士の交流の場として、設定したものです。
特にまだ修行中の若い設計者は、仕事を覚えそれをこなしていく事に日々忙殺され、自分が勤める会社以外の同世代の設計者仲間と交流する機会になかなか恵まれません。
そんな中、家づくり学校で同じ志を持つ仲間との知遇を得る事は、他に代え難いものだと感じています。
事実、受講生からは「横のつながりができて有益だった」と大変好評のようです。
この学校で知り合った受講生同士が集まってセミナーや見学会に参加する等、自主的な活動も行われているようです。
第三期の終了後から毎春、受講生ならびに講師の有志で、「修学旅行」と称し1泊2日の建築見学ツアーを行っています。一人で見ている時にはウッカリ見過ごしてしまいがちですが、仲間と議論しながら見学すると必ず新たな発見があります。また、たった2日間であっても寝食を共にする事で、お互いの付き合いがより深くなるものです。
2012年は三重県伊勢方面へ、2013年は秋田・青森など東北地方へ、今春は能登・金沢へ旅しました。旅行の企画運営は受講生や卒業生がとりまとめ、毎回30人前後が参加しています。
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こうした私達の活動が日本建築学会という権威ある団体から認めていただけたのは、実に嬉しく名誉な事です。
しかし、ここで安堵し慢心する事無く、今後も住宅設計を目指す市井の人達に役立つ教育活動を、決してマンネリ化に陥らぬよう継続していきたいと思います。
家づくり学校副校長 山本 成一郎
[家づくりニュース2014年5月号掲載]
■ 4月20日|Apartment惣(そう)OPEN HOUSE
■日 時:4月20日(土) PM 2:00~6:00
■会 場:豊島区南長崎2丁目
■交 通:西武池袋線「椎名町」駅
都営大江戸線「落合南長崎」駅
恐れ入りますが車での来場はご遠慮ください
■設計監理:null/泉幸甫建築研究所
■当⽇連絡先:090-8741-1565(泉携帯)
■ 家づくりの会30年!
30年前に始まった「家づくりの会」、
その発起人で残っているのは僕一人になっちゃったけど
家づくりの会が出来たのは30年前、僕は35歳だった。駆け出しの、まだ食えない建築家だった。
そんな同じように食えない建築家、十数名が集まって作ったのが「家づくりの会」。
会を作った目的は、これから住まいを作ろうとしている「建て主さん候補」との出会いの場を作ろうということだった。
それから30年、あっという間に年月が流れた。
発足の頃は細々とした、何時つぶれるかわからないような会だった。「この会、2~3年もつかなー」と仲間と話したことを覚えている。しかし、おそらくこの会が潰れるようであれば、自分たちが建築家として生き残れる可能性もない、といった切羽詰った思いもどこかにあったのではないか。だからこの会をどうにかしたいと皆でよくやってきた。
発足から十数年間は、会のために毎週1~2日を費やしていたのではないか。様々なイベントを企画し、その広報のため新聞社にお願いに行ったり、また自分たちの自己研鑽のための研究会を開き、その結果を建築雑誌に6年間にわたり連載したり、時には飲んだり、いろんなところに旅行に行ったりもしたが、かなりの時間を家づくりの会と共に過ごした。だから僕にとって家づくりの会は人生の重要な一部分になってしまったと言っても過言ではない。
そのような活動の中で最近嬉しかったことは、「家づくり学校」の卒業生が今年2月に初めて出たこと。

今年2月に初めて卒業生が出た「家づくり学校」の教科書です。 出版:彰国社
いろんなことをやってきたが、僕らがやってきた会の活動に一貫していることは、フリーランサーとしての建築家が集まった時に何ができるか、ということだったと思う。制度や仕組みでガチガチになった世の中で、批評的立場に立って家づくりの可能性を追求するフリーランスとしての建築家の集団、「家づくりの会」はこれから益々貴重な存在になるに違いないと思う。
■ 建築家の心象風景 ①
先月、作品集が出ました。
本の名前は「建築家の心象風景 泉幸甫」
出版社から作品集の話があったのはもう5〜6年前。
話を引き受けても何となく原稿が進まず、本格的に書き始めたのは1年半前でした。
本のタイトルは出版社からの提案で、タイトルの中にある「心象風景」のように建築家としての自己形成、ルーツも入れながらの作品集にしたい、とのことだった。
でも自分で自分のことを書くとなると、それはなかなか難しい。第一に、多少なりとも努力はしてきたが、そんなに格好のいい人生を送ってきたわけでもなく、恥さらしのようなことを書くのはなかなか勇気がいる。それにもっと難しいのは文章にする時に、恥さらしどころか逆に自分を美化しがちになることだ。
しかし読む方の立場から考えると、かっこいい人生物語よりエリートでもなく、曲がりくねり、時には失敗した人生の方が、また自分もちょっと頑張ればこのくらいにはなれる、位の内容の方が面白い。せっかく本を出すのであれば楽しく読んでもらった方がいい、そう思うようになってから紆余曲折の人生の話はアッと言う間に書き終えてしまいました。
勢いに乗って書き終えたけど、振り返ってみると建築家はカッコよく見せるきらいがあるが、これから建築家を目指す若い人、また一般の人にも建築家の世界はどういうものであるか、その内実をよく知ってもらえるように率直に書けたような気がする。
文章を書くのはあっという間だったが、作品集を作るとなると写真を集め、撮影したカメラマンに写真使用の許可を得たり、また図面を探し、編集者やデザイナーとのやり取り等、そういう手間の方がずっと大変だった。
本はこれまでに何冊か出したから出版の流れはおおよそ知っているが、作品集となると建築と同じく手間暇かけて作る、手作りのようなもの。関わる人のヤル気によって出来が大きく変わるモノ作りの一つだが、いい方々に恵まれた。
いずれにしろ作品集を出せたのは大変うれしかった。でも売れているかどうかは気になるもので、池袋のジュンク堂に行ったら平積みしてあった。
また先日、今までにお世話になった方々にまだインクの匂いのする出版されたばかりの本をお送りした。その中のお一人は年賀状も何も出さずに失礼していた中学一年生の時の担任の先生で、ご存命と分かり現住所を探す事ができ、お送りした。五十数年振りのことになるが僕のことを覚えておられたら、さぞびっくりされたことだろう。