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9月21日|出張ミニ講座『間取りのカンドコロ』

『間取りのカンドコロ』
出張講座 in KAGURA

無垢材家具の直営ショップ「家具蔵」のスタジオをお借りして、白﨑泰弘/シーズ・アーキスタディオがミニ講座を行います。「家具蔵」のショールームを覗きがてら、お気軽にご参加ください。

「間取りのカンドコロ」
間取りは、一見誰にでもできそうです。
一方で、建築家に依頼すると魔法のようなプランができてくると思う方もいらっしゃいます。
限られた予算と敷地、その中で希望を実現するのは実は難しいものです。
どの部分を無駄と判断して減らし、どこに面積・予算を充てていくかなど、これはやっぱり建築家の仕事なのです。
今回のセミナーでは、そういったカンドコロを私の実例で紹介してみたいと思います。

■ 会 場 : 「ハウススタジオKAGURA」
       東京都港区南青山5-9-5 
       (東京メトロ「表参道駅」B1出口徒歩1分))≫map
■ 日 時 : 9月21日(土曜日)11:00 ~ 13:00
■ 講 師null    
■ 参加費 : 無料
■ 定 員 : 6名(要予約・先着順)
■ 申込先 : 家具蔵・表参道店(担当:三上純司)
      TEL.03-3797-1700
      E-mail:ask@kagura.co.jp

4月28日|「杉並の家」オープンハウスのお知らせ

杉並の家・外観

この度、お客様のご厚意により、オープンハウスを行うことになりました。

快活なご家族にふさわしい、のびやかな空間であること、
住宅密集地であっても明るい空間になっていることを心がけたRC造の住宅です。

GWの最初の日曜日、是非お越しください。

 

■日  時:2013年4月28日(日) 12:00~16:30
■会  場:東京都杉並区
■交  通:JR線「荻窪駅」から徒歩約15分程度
      お申込みいただいた方に詳しい案内をお送りします。
     (車でのお越しはご遠慮ください)
■設計監理:null/シーズ・アーキスタディオ建築設計室
■施  工:株式会社栄伸建設
■当⽇連絡先:090-6502-9109(白崎携帯)

※見学ご希望の方はお名前・ご住所・参加人数を明記の上、
 下記お申し込みフォームよりお申し込み下さい。追って案内図をお送りします。

亀戸の家

亀戸の家

キッチン上部の開口から屋上コートテラスの様子が見える


亀戸の家02

家の中心にある階段がパパの居場所

都心にたつ狭小住宅。 

敷地面積17坪・防火地域という条件に加え、3階建てにしたいという施主の要望から、木造耐火建築物として設計することになりました。木造耐火建築物とするためには、外壁の耐火性能はもちろんのこと、内部も木の軸組をすべて総厚42ミリの石膏ボードで覆わねばなりません。設備配管も、耐火被覆した構造体の外側に追い出す必要があり、通常の木造より内々の寸法が随分減っていってしまいます。

厳しい条件下で救いだったのは、敷地の両隣が旗竿敷地で、その竿部分で採光が取りやすかったことです。三方向から光を入れることができ、「どの時間帯でも暗くならないのが嬉しい」という感想をお施主様から頂戴することができました。

亀戸の家03

周囲の視線を避けつつ、いろんな方向から光を取り入れる

この家の最大の特徴はキッチンの空間です。家事をしながらプレイルームとなっている子供室の確認ができ、かつ、上を見上げれば屋上のコートテラスも確認できる高窓があります。家の内外を見渡せる空間構成は、幼児をかかえた家事のストレス軽減につながりますただ見渡せるだけではなく、空間にいろんな方向から光が入りこむこと、視線の抜けが出来ていることは、大らかなご家族にうまくマッチングしたのではないかと思っています。

 

建築DATA

1階床面積 : 38.50㎡(11.65坪)           〈家族構成〉
2階床面積 : 39.01㎡(11.80坪)           夫婦 + 子供2人 + 犬一匹
3階床面積 : 20.53㎡(6.21坪)
延べ床面積 : 98.04㎡(29.66坪)    
構   造 : 木造3階建て

[家づくりニュース2013年4月号_今月の家_掲載]

その家族にとっての「普通」の家

 私が建て主さんと初めて接するとき、ヒアリングリストを見せながら職業や家族のことをお聞きします。いろいろな建て主さんがいて、すべての項目を埋めようとしてくださる人、自分の名前だけで職業も家族のことを言わない人。本当に様々です。
 戸建住宅の設計は、マンションの設計とは大きく違ってきます。マンションはどんな入居者が入るか判りませんから、アンケート等からどんな間取りに人気があるかを分析し、組み立てていきます。それは、個々の入居者のことを考えない設計です。建売住宅もそうです。もう少し言及すれば、設計プラン集を見せて「これだけプランがあるから、選べるでしょう」とするハウスメーカーも、入居者の個性を考えずに設計しています。
 一方で、具体的な敷地と具体的な家族がいて、そこからスタートする設計は、全然違ったものになります。十人十色とはよく言ったもので、「普通の家族」とか「標準的な家族」というのは、まずありません。後片付けの仕方、洗濯物のルールなど、その家族が「当たり前」「普通」と思うことが、他人から見れば普通ではなかったりします。
 そのご家族が「当たり前」「普通」と思う生活、それがライフスタイルと呼ばれるものになるわけですから、それを充分に把握した上で、その家族だけの「普通」の家をつくりたいと思うのです。

小平の家①_shirasaki

小平の家②_shirasaki小平の家/この家のご家族は、地方で大らかに育ってきたご夫婦とお子さん。
1階のほとんどをLDKに使い、住宅密集地であっても陽光が家の奥にまで届く空間をつくりました。

役員紹介

HT-ハウス

 私どもは、夫婦で設計をしています。独立前、私は坂倉建築研究所という建築家の集合体のようなところで、商業施設や集合住宅などの大型施設を手がけていました。妻は室伏次郎さんという住宅作家のところで木造を多く担当していました。二人で設計事務所を開くにあたり、自分達の強みは互いを補完し合うことだと思っていましたが、やればやるほど住宅設計の奥深さを感じています。
 上の写真は、開設して間もない頃、無我夢中で取り組んだ住宅で、ダイニングからリビング越しに玄関ポーチを見ているところです。
 この住宅は、既存の木造住宅を全面リニューアルかつ増築するというものでした。
 既存住宅の一番具合の悪かったことは、人通りの多い道路に対して玄関が正面を向いており、扉を開けたら、通行人と目が合ってしまうどころか内部まで見通せてしまうということでした。
 そこで、玄関扉の向きを90度替えて道路と正対しないようにし、長さ1間半の玄関ポーチを道路と平行に設けました。その玄関ポーチには上屋があり、木の天井を張っています。また、人通りの多い前面道路との間に「閉じた表情の壁」を立てて、ここにも木の小巾板を張りました。そして、ポーチに隣接するリビングとの間に3本のサッシを入れ、リビングと連続した空間に仕立て上げました。
道路からは「閉じた壁」によって中が見えにくくなり、リビングとポーチの間はカーテンで閉め切る必要がなくなります。リビングの方からはポーチまで広がって見えるので、室内側の開放感が生まれてくるという仕組みです。
 通常、玄関ポーチは外部に属するもので、内部を見通せるものではありませんから、結果として「逆転の発想」とも言えます。ですが、私たちは「一つ一つを基本に戻って再考」しているだけなのです。

HT-ハウス
正面突き当たりに見えるのが「閉じた表情の壁」。玄関ポーチを閉ざすことで、リビングの開放感が得られます。