「家づくり学校」が日本建築学会教育賞受賞

家づくり学校
「家づくりの会」は、建築家による良質な住宅の普及を目指し、様々な活動を行ってきましたが、2009年より「家づくり学校」という住宅設計を目指す人たちのための学校も運営しています。

 

この「家づくり学校」がこの度、「2014年 日本建築学会教育賞」を受賞しました。

 

この学校の講師は家づくりの会の会員が主体となってやっています。
家づくりの会は発足し31年の歴史を刻んできましたが、この間、多くの会員が建築家として大きく成長し、住宅設計者の後進を育てる学校を運営するまでになりました。
今回の受賞は「家づくり学校」そのものに対しての受賞であると同時に、「家づくりの会」31年目の到達点とも言えます。

 

「家づくり学校」は10年ほど前に活動していました「建築道場」を前身とし、5年前に建築道場を発展解消し「家づくり学校」が誕生しました。
建築道場は家づくりの会の一部有志による学校でしたが、「家づくり学校」は現在、家づくりの会の重要な活動の一つになっています。

 

家づくり学校の今回の受賞は大変ありがたく、喜ばしいことではありますが、これで良し、とするのでなく更なる夢に向かって頑張りたいと思っています。

 

建築道場の発足を0合目、家づくり学校の発足を2合目とするなら、今回の受賞はまだまだ4合目、まだ半分にも到達していません。
次の6合目、8合目、10合目と夢は続きます。6、8、10合目の具体的な形はおいおい皆様の目にも触れることができるよう頑張りますが、いずれにしろ住宅設計における社会人教育の新たな地平を開きたいと思っています。

 

どうかこれからも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

家づくり学校校長  泉  幸 甫

 


 

「家づくり学校」の5年間

 

2009(平成21)年春、家づくりの会は、住宅設計を目指す人の為に「家づくり学校」を開講しました。
その後5年の月日が流れ、昨年度は初の卒業生を輩出する事が出来、これまでの受講生は延べ100余名を数えます。
中には自身の仕事(住宅)で受賞の栄誉を得た人もいますし、卒業生の中から当会への入会を希望する人も現れました。

 

私達、講師・運営側にとって、この学校がきっかけとなり受講生の皆さんが活躍しているのを見る事が何よりの喜びです。

 

今回の受賞を機に、これまでの家づくり学校の歴史を振り返ってみたいと思います。

 

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2009年、第一期開講。
2009年_第一期住宅設計を学ぶなら優れた建物の中でする方がよかろうとの考えで、建築家F. L. ライト設計の自由学園明日館(重要文化財)を会場とする「座学」を1年生コースとし家づくり学校がスタートしました。

 

1年生コースでは家づくりの会設計会員が講師となり、自身が得意とする設計テーマを披露開陳し、受講生が住宅設計で生きる為の自己研鑚を促す事を目的としています。
我々講師・運営側も、如何に世間に流布している教科書やセミナーと一線を画すか、模索してきました。
年8回、「生活」・「環境」・「素材」・「設計監理」・「構造」あるいは「構法」・「木」・「歴史」・「外構」・「地域」等をテーマとした約2時間半の講義を行っています。
そのうち毎年1回は必ず「生き残るためには」と題し複数の建築家で座談的な講義を行い、建築家として自分がどのように学び生きてきたかを語ってもらいます。
自分達の現状分析や将来展望について大いに参考になるのでしょう、これは受講生に大変人気のある講義のひとつです。

 

 

2010年、第二期開講。
2010年_第二期2年生コースを新設。部屋から飛び出し、生産の現場を訪ねる「素材や技術の見学会」を始めました。

 

具体的には、大谷石・鉄平石などの石切場、山での木の伐採から製材されるまでの工程見学といった素材の源流を探ねる、建具や家具・左官・瓦・和紙・金属加工・鍍金・塗装等の各工場で製作・製造の技術に直に触れる、国宝級の古建築を訪ね伝統技術に触れる、古材を扱う商店や建築廃棄物の処分場やリサイクル工場を訪ねる、というバラエティに富んだ内容です。
私達現代の設計者は、ややもすれば既成のカタログ部品のアッセンブルだけが仕事になってしまいかねない状況下にあります。
受講生にはこの学年で建築素材の捉え方について開眼し、今自分がしている仕事を捉え直してもらえるよう期待して始めたものですが、やはり多くの受講生が「参加してよかった」と言ってくれています。
なおこの2年生コースは、毎年多くの建設関連業の方々に御協力いただく事で成立しており、この場を借りて厚く御礼申し上げる次第です。

 

 

2011年、第三期開講。
2011年_第三期1〜2年コースで得た知見を基に、4人の講師から住宅の特定の部分等について演習問題を提示し、それをまとめる3年生コース「課題」を新設しました。

 

これまでに掲げられたテーマは、「温熱環境(断熱設計)」・「工法(社会へ提案する新しい建築の作り方)」・「茶室」・「納まり(開口部の設計)」・「屋根」・「自然(自然エネルギーの利用)」・「リノベーション」・「形態」。
ひとつだけ例を挙げれば、「茶室」の講義では、実際の茶室にて本物の茶事を体験したり材木屋で銘木を見学した後、課題として小さな茶室を設計しました。
3年生コースでは、受講生に対して建築を構成する特定の部分の設計手法や形態的美学の鍛錬を期待しています。
課題提出時には講評会を行い、講師のみならず受講生も交えた活発な議論を行っています。
どの受講生も1~2年コースを経てきているので、下級学年時と比べて議論もより深く密度の高いものになっていると感じます。

 

 

2012年、第四期開講。
2012年_第四期1~3年生コースで学んだ事を、あらためて受講生自身の中で統合してもらうべく、リアルな課題に対して一軒の住宅設計をまとめつつ、建築家の設計術を習得する4年生コース「スタジオ」を新設しました。

 

3~4人の講師が自身の設計事務所を使ってスタジオ形式の指導を行います。
下級学年に比べてずっと講師との距離が近付く訳で、他の教育機関ではなかなか得られない貴重な機会です。
教える側も自分の設計手法を盗まれる事を厭わぬ覚悟が必要であり、講師と受講生との真剣勝負とも言えましょう。
これまで半田雅俊・川口通正・諸角敬・本間至・川崎君子・松原正明の各建築家がスタジオを担当しました。
課題をまとめた後、最終発表会と称し全スタジオの受講生が集まり各々が自分の作品をプレゼンテーションします。
彰国社「家づくり学校」その様子は下級生も聴講出来るようにしており、また優れた作品には優秀賞を贈り表彰しています。

 

2012年冬、これまでの講義内容をまとめた書籍「実践的家づくり学校 自分だけの武器をもて」(彰国社)を出版し、本書を次年度から1年生コースのテキストとして用い始めました。
学校の講師陣が約1年の時間をかけて、これまでの講義内容をより深く詳細に執筆しています。
その他、2年生コースでの見学記や、家づくりの会設計会員を対象としたアンケート、さらに第一期受講生のうち数名に集まってもらい座談会を催し、その様子も掲載されています。

 

 

2013年、第五期開講。
2013年_第五期前年度で4学年制の学校形式が完成し、今後それらを如何にブラッシュアップしていくかが、我々運営側の課題となりました。
運営サイドとしても毎年同じ事を繰り返していては自分達が面白くありません。そこで我ながら手間がかかるので止せばいいのにと思うのですが、学校のプログラムを可能な限り毎年刷新すべく配慮しています。
例えば1年生コースの講師に、当会所属建築家のみならず、外部からも若い世代に人気のある建築家・メディア関係者・第一線で活躍中の構造設計者等のゲストを招き、講義を御願いするようにしたり、自分の担当講義についてもその内容を毎年少しずつ異なるものにしたり、と工夫を凝らしています。

 

 

懇親会風景講義や見学後には必ず懇親会を行っています。
授業の日以外にも、納涼会と称した新入生歓迎会や全講義終了後の全学年合同修了式等のイベントがあります(修了式では学年ごとに修了証書が授与されます)。
講義時間内に出来なかった質疑応答や、講師と受講生の、受講生同士の交流の場として、設定したものです。
特にまだ修行中の若い設計者は、仕事を覚えそれをこなしていく事に日々忙殺され、自分が勤める会社以外の同世代の設計者仲間と交流する機会になかなか恵まれません。
そんな中、家づくり学校で同じ志を持つ仲間との知遇を得る事は、他に代え難いものだと感じています。
事実、受講生からは「横のつながりができて有益だった」と大変好評のようです。
この学校で知り合った受講生同士が集まってセミナーや見学会に参加する等、自主的な活動も行われているようです。

 

 

第三期の終了後から毎春、受講生ならびに講師の有志で、「修学旅行」と称し1泊2日の建築見学ツアーを行っています。一人で見ている時にはウッカリ見過ごしてしまいがちですが、仲間と議論しながら見学すると必ず新たな発見があります。また、たった2日間であっても寝食を共にする事で、お互いの付き合いがより深くなるものです。
2012年は三重県伊勢方面へ、2013年は秋田・青森など東北地方へ、今春は能登・金沢へ旅しました。旅行の企画運営は受講生や卒業生がとりまとめ、毎回30人前後が参加しています。
修学旅行_01修学旅行_02

 

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こうした私達の活動が日本建築学会という権威ある団体から認めていただけたのは、実に嬉しく名誉な事です。
しかし、ここで安堵し慢心する事無く、今後も住宅設計を目指す市井の人達に役立つ教育活動を、決してマンネリ化に陥らぬよう継続していきたいと思います。

 

家づくり学校副校長 山本 成一郎

 

[家づくりニュース2014年5月号掲載]

5月24日│「溝の口の家」完成見学会のご案内

「溝の口の家」室内01_安井

 

神奈川県川崎市にて歩んできました「古いものを活かした家づくり」がこのたび竣工を迎えます。
お施主様のご厚意によりオープンハウスを行うこととなりましたのでご案内申し上げます。

 

古材や古建具やビンテージ照明などを探し歩き、
個々ばらばらに存在していた「古いもの」たちが
一人の建主の目と身体感覚によって集結する。
そのプロセスをともに歩みながら建築家は一体何をしてきたのか?

 

新築住宅でありながら、古いものを随所に織り込んだ真壁造の木の空間は
私たち日本人のルーツへの訴求力を刺激してくれることでしょう。

 

実際に脚を運んでいただき、ご覧になっていただけたら幸いです。

 

「溝の口の家」階段_安井 「溝の口の家」2階廊下_安井

■ 開 催 日 : 2014年5月24日(土)  11:00 ~ 18:00
■ 場   所 : 神奈川県川崎市
■ 交   通 : 東急田園都市線・大井町線「溝の口」駅より徒歩10分
         JR南武線「武蔵溝ノ口」駅より徒歩10分
■ 設計・監理 : null/クラフトサイエンス
■ 施   工 : (株)滝新

5月24-25日│「西品川の家」完成見学会のご案内

「西品川の家」模型_吉原

都心に建つ、家族7人のための2世帯住宅 + ギャラリーです。

 

親世帯、子世帯に程よい距離感を保たせたロ型のプラン。
プライベートな中庭、後庭、路地、ロフトからの眺め。
光と風が心地よく感じられる居場所としています。
住宅密集地においても日々の暮らし、自然が楽しめる設計としました。

 

工事の経過については、「進行中プロジェクト」に掲載しています。
こちらも併せてご覧下さい。

 

■ 開 催 日 : 2014年5月24日(土)・25日(日)  11:00 ~ 16:00
■ 場   所 : 東京都品川区西品川
■ 交   通 : JR山手線、埼京線/東京臨海高速鉄道「大崎駅」(西口)より徒歩7分
■ 設計・監理 : null/光風舎一級建築士事務所
■ 構造設計  : 本岡構造設計事務所
■ 施   工 : 江中建設

5月18日│「makinoki_House」完成見学会

 

文京区の千石に20.75坪のかわいい木の家が1,400万円代で実現しました。

 

インドの小物のショップを開店したいという奥様のために
ショップスペースの土間を設けています。

 

室内の壁と天井は構造用合板。
出来るだけ石膏ボードを使わない設計を試みました。

 

先日完成した鎌倉の「Root_House」に続き
20坪のみんなの木の家のためのプロトタイプになっています。

 

この機会に大勢の方のご高覧に預かれれば幸いです。

 

■ 開 催 日 : 2014年5月18日(日) 10:00~17:00
■ 場   所 : 東京都文京区千石
■ 設計・監理 : null/アトリエフルカワ一級建築士事務所
■ 施   工 : 山洋工業株式会社
■ 当日連絡先 : 当日のご連絡はこちらへ
■ 申し込み先 : 見学ご希望の方は下記「イベント申し込みフォーム」からお申込みください。
         折り返し詳しい案内図をお送りいたします。
        ※ 氏名・連絡先(住所・電話番号)・参加人数 を添えてください。

5月17日│「miki_no_kinoie 向原モデルハウス」グランドオープン

 

こだわりの木の家をリーズナブルな価格で提供する
「みんなの木の家」のモデルハウスが完成します。

 

そのグランドオープンを行いますので、皆様のおいでをお待ちしております。

 

グランドオープンでは、様々な企画を計画中ですのでお楽しみにお出掛けください。

 

■ 開 催 日 : 2014年5月17日(土) 10:00~17:00
■ 場   所 : 東京都東大和市向原1-4-1 向原保育園となり
■ 交   通 : 西武拝島線「東大和市」駅から徒歩17分
■ 設計・監理 : null/アトリエフルカワ一級建築士事務所
■ 施   工 : 有限会社住まいの三貴
■ 当日連絡先 : 当日のご連絡はこちらへ


見学ご希望の方は下記「イベント申し込みフォーム」からお申込みください。
折り返し詳しい案内図をお送りいたします。
※ 氏名・連絡先(住所・電話番号)・参加人数 を添えてください。

 

 

5月17日|家づくりカフェ @ さいたま

家づくりカフェ @ さいたま_0517

思いもよらなかった『いい家(うち)』第5段

欲しい家はどんな家? 快適な広がり

1月から始めたKINOIE SEVEN家づくりカフェ@さいたまも今回で5回目です。
1年で一廻りするセミナーですが、興味のある回にご参加下さい。
配布しております教科書[思いもよらなかった『いい家(うち)』]は、家族で見ながら話し合うと、
我が家の家づくりのポイントがみえて来るかも知れません。

 

コーヒーとお菓子を楽しみながら楽しく家づくりの話を進めたいと思います。
個別にじっくり相談されたい方は日時を変えてお受けいたします。
もしくは17時以降延長も可能ですのでお気軽にお申込みください。

 

土曜の午後、皆様のお越しをお待ちしております。

 

思いもよらなかった『いい家(うち)』:マツザワ設計仕様
思いもよらなかった「いい家(うち)」とは、物や情報の寄せ集めではなく、自分では気づかなかった多くの家づくりに関わる人たちの『心』『気持ち』『愛情』・・・『技術』『経験』などが集まって出来上がった家です。
コンビニやスーパーで物を買うのではなく、魚屋、八百屋、肉屋といった商店で物を買う感覚で、家づくりも見てほしいなと思います。売る人も良いものを真剣に探し、買う人も知識を持って、しっかり選ぶ・・・そんな家づくりを一緒にしませんか?


[2014年開催予定]
01.19 第3日曜15時〜  設計事務所って?建築家との家づくり / ハイスペック・ローコスト
02.16 第3日曜15時〜  家づくりをはじめるにあたって(資金・工事費・工期・誰とつくる…)広葉樹・雑木の魅力
03.23 第4日曜15時〜  敷地を見る!考える・・・成長する家(つくる楽しさ)
04.27 第4日曜15時〜  山へ行って、伐採を見て / 県産材・地元の木で家をつくる
05.17 第3土曜15時〜  欲しい家はどんな家? 快適な広がり
06.22 第4日曜15時〜  コストと性能、安全な自然素材
07.26 第4土曜15時〜  2世帯住宅を考える建物の強度と耐久性
08.24 第4日曜15時〜  本当のバリアフリーって? 家族のつながり
09.20 第3土曜15時〜  キッチン・収納の工夫、家を楽しむ・・・子育てから老後まで
10.19 第3日曜15時〜  家に求めるもの・求められるもの / ソーラー蓄熱換気システム
11.16 第3日曜15時〜  マツザワ設計の取組から・マツザワ設計仕様 / マツザワ設計のQ&A
12.14 第2日曜15時〜  家づくりいろいろ・総まとめ

※セミナー内容は上記のように予定していますが、参加者の質問により変わって行く事もあります。
 聞きたい内容を当日もしくは事前にお知らせ頂ければテーマに加える事も可能です。

 

■店 主 : null/マツザワ設計
■日 時 : 5月17日(土) 15:00~17:00(14:30〜資料閲覧可能です。)
■会 場 : マツザワ設計
      さいたま市浦和区元町2-38-2 パークプラザ元町204号室
      >>アクセスマップ   
■参加費 : 500円/お一人様(初めての方には教科書を差し上げます。)
■定 員 : 6名様(要予約・先着順)

毎月どこかで KINOIE SEVEN Cafe OPEN !
KINOIE SEVEN CAFE
お茶を飲みながら、キノイエセブンの建築家と、木の家づくりの話をまったりとしませんか。
ゆる〜く楽しい茶飲み話のなかで、建築家との家づくりの実際や、
木の家の魅力を感じていただく、そんなイメージの気軽なイベントです。
毎月第3日曜日は、KINOIE SEVEN(キノイエセブン)の建築家に逢いに行きませんか?

 

5/12-5/24|「木の家の住みここち」展

落合雄二の「木の家の住みここち」展
5月12日(月)~5月24日(土) @ 新宿・木童ショールーム

 

 

本物の自然素材でつくった木の家は確かに気持ちがよいものです。
でも住宅はそこに生活があります。

 

気持ちがよいばかりでなく、
使いやすいという普段着のような気持ちの良さが必要です。
そしてそこに美しさが加わったらもう「鬼に金棒」です。
気持ちがよくて、使いやすく、そして美しい。

 

そんな木の家を目標として今まで設計した木の家の写真や模型を
木童のショールームをお借りして、
私、null/U設計室が展覧会をさせて頂きます。

 

尚、最終日5月24日(土曜日)13:00~16:00は、無料相談もお受けします。
(無料相談ご希望の方は、下記[事前相談受付中]よりご連絡いただけるとスムーズです)

 

気持ちのよいこの季節、散歩がてら是非お立ち寄りくださいませ。
皆さまのお越しをお待ちしております。

 

  ■ 会 期 : 2014年5月12日(月)〜5月24日(土)(但し、5月18日は休館)
          入場無料
  ■ 場 所 : 木童 東京ショールーム
          東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル1階 
  ■ 交 通 : 京王新線「初台駅」東口徒歩1分
         (京王線相互乗り入れ都営新宿線にて新宿から2分)

 

  詳しくは >> 木童 http://www.kodoh.co.jp/showroom.html

木童 東京ショールーム

5月11日|「KINOIE SEVEN」セミナー&建築家7人展・家づくり相談会

KINOIESEVEN_0511/新宿・TOTO

 

5月11日(日) @ 新宿・TOTO東京センターショールーム
KINOIE SEVENN(キノイエセブン)セミナーvol.2

「ずっと好きになれる木の家を建てたい」
KINOIE SEVEN建築家7人展(パネル&模型展示)・家づくり相談会

 

♠家づくりの会・木の研究会プロジェクト「KINOIE SEVEN」
木の家が三度の飯よりも大好きな建築家を中心に、木のスペシャリストが集まって結成された、木の家づくりのプロジェクトチーム。それが「KINOIE SEVEN(キノイエセブン)」。
「木」という日本人の美意識や日本の風土、景観にぴったり合った素材を使って、建てたときはもちろん、30年、40年経っても好きでいられる「木の家」を日本中に増やしていきたい。そんな想いから誕生しました。

 

♠木が大好きを深める
木は、時とともに魅力を深めていく素材。あなたの大好きな空間を、木がしっとりと飴色に色づいて、魅力を深めてくれる。ちょっとしたキズだって時が経てば、しっくりと馴染んで “愛おしい暮らしの傷跡” になっている。つまり、あなたの「好き」がより深まっていくのですね。

 

♠「KINOIE SEVEN」だからこそ、できる。
木材はひとつひとつ個性をもった自然素材。だから木の家を建てるには、それに関わるすべての人が木を熟知している必要があります。「KINOIE SEVEN」は、木のプロたちで結成したチーム。“大好きを深めてくれる” 木材の特性を最大限に引き出せるスペシャリストなのです。

 

♠こだわったから大好きになれる
建築家との家づくりを服にたとえるなら、完全オーダーメイド。しかもデザイナーと直接やり取りするようなもの。あなたの想いやこだわりがスタイリッシュに反映されます。大好きになれる空間がいっぱいある家で暮らしていると、とっても幸せな気持ちになれます。

 

0511_セミナー内容


そろそろ家を・・・とお考えの方、必見です!

 

「家づくり相談会」では、家についてはもちろん、予算や土地のことも、建築家に気軽に相談できます。
たくさんの模型と実例写真を見ながら家づくり相談ができますので、この機会をお見逃しなく!
建築家ならではの自由な発想の家づくりが実現できます!
どちらも入場無料、是非お気軽にお立ち寄りください。

 

大勢の皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

 

  ■ 日 時 : 2014年5月11日(日) 
         KINOIE SEVENについて/11:20〜12:00
         KINOIE SEVEN建築家リレーセミナー/13:00〜16:30
  ■ 会 費 : いずれも入場無料
  ■ 定 員 : セミナーのみ先着35名
          建築家展はご自由に来場ください
TOTO東京ショールーム・イベントスペース  ■ 会 場 : TOTO東京センターショールーム7F・
          イベントスペース
          東京都渋谷区代々木2-1-5 JR南新宿ビル7F
          TEL.03-5309-2717
  ■ 交 通 : JR新宿駅「南口」より徒歩5分 
          都営地下鉄・京王新線新宿駅「A1」出口より徒歩2分
          都営地下鉄代々木駅「A3」出口より徒歩2分
          JR代々木駅「北口」より徒歩3分
          小田急南新宿駅より徒歩5分
  詳しくは >> TOTO東京センターショールーム

[KINOIE SEVEN]サイトもどうぞよろしく!

4/28-5/10|「みんなの木の家」展

「みんなの木の家」展
〜「建築家とつくる木の家」#ひとり展 〜
4月28日(月)~5月10日(土) @ 新宿・木童ショールーム

 

 

家づくりの会[KINOIE SEVEN]のプロジェクト、住宅建築模型とパネルの展示会「建築家とつくる木の家」
#ひとり展は、昨年から引き続き7名の建築家が持ち回りで今後も継続していきますのでお楽しみに!

 

今回は、null/アトリエフルカワ一級建築士事務所が担当、建築模型とパネル展示を 4月28日(月)〜5月10日(土)まで開催します。(初日28日は正午からの開館、4月29日・5月3日・4日・5日・6日の祝祭日は休館となりますのでご注意ください)

 

 

  「みんなの木の家」は、こだわりの木の家をリーズナブルに提供するために、
             アトリエフルカワと工務店が一緒になって考えた「もうひとつの家づくり」です。

 

  「みんなの木の家」は、良質な木の家です。素材を吟味して木の良さを活かした本物の家づくりです。

 

  「みんなの木の家」は、「ベース」と「トッピング」で家づくりを考えます。

 

  「みんなの木の家」は、地震や台風からみなさんを守るしっかりとした骨組みを「ベース」として
             あらかじめ用意しています。

 

  「みんなの木の家」は、画一な同じもの、大量生産の家ではなく、あなただけにカスタマイズ出来る家です。

 

   堅牢な「ベース」に、様々に用意された「トッピング」を加えることであなただけの家を実現します。

 

 

今回の展示では、5月17日にグランドオープンとなる「muki_no_kinoie みんなの木の家向原モデルハウス」を中心に、
中西木材さんとの35坪タイプ、山洋工業さんとの20坪タイプを通して、良質な木の家をリーズナブルに提供する
「みんなの木の家」をご紹介します。

 

 

尚、最終日5月10日(土曜日)13:00~16:00は、古川泰司が在席して無料相談をお受けします。
たくさんの模型と実例写真を見ながら住宅相談ができますのでこの機会をお見逃しなく。

 

是非、木童東京ショールームにお気軽にお立ち寄りください。
皆さまのお越しをお待ちしております。

 

  ■ 場 所 : 木童 東京ショールーム
         東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル1階 
  ■ 交 通 : 京王新線「初台駅」東口徒歩1分
         (京王線相互乗り入れ都営新宿線にて新宿から2分)
  詳しくは >> 木童 http://www.kodoh.co.jp/showroom.html

木童 東京ショールーム

4月27日|家づくりカフェ @ さいたま

家づくりカフェ @ さいたま_0427

思いもよらなかった『いい家(うち)』第4段

山へ行って、伐採を見て県産材・地元の木で家をつくる

1月から始めたKINOIE SEVEN家づくりカフェ@さいたまも今回で4回目です。
1年で一廻りするセミナーですが、興味のある回にご参加下さい。
配布しております教科書[思いもよらなかった『いい家(うち)』]は、家族で見ながら話し合うと、
我が家の家づくりのポイントがみえて来るかも知れません。

 

コーヒーとお菓子を楽しみながら楽しく家づくりの話を進めたいと思います。
個別にじっくり相談されたい方は日時を変えてお受けいたします。
もしくは17時以降延長も可能ですのでお気軽にお申込みください。

 

日曜の午後、皆様のお越しをお待ちしております。

 

思いもよらなかった『いい家(うち)』:マツザワ設計仕様
思いもよらなかった「いい家(うち)」とは、物や情報の寄せ集めではなく、自分では気づかなかった多くの家づくりに関わる人たちの『心』『気持ち』『愛情』・・・『技術』『経験』などが集まって出来上がった家です。
コンビニやスーパーで物を買うのではなく、魚屋、八百屋、肉屋といった商店で物を買う感覚で、家づくりも見てほしいなと思います。売る人も良いものを真剣に探し、買う人も知識を持って、しっかり選ぶ・・・そんな家づくりを一緒にしませんか?


[2014年開催予定]
01.19 第3日曜15時〜  設計事務所って?建築家との家づくり / ハイスペック・ローコスト
02.16 第3日曜15時〜  家づくりをはじめるにあたって(資金・工事費・工期・誰とつくる…)広葉樹・雑木の魅力
03.23 第4日曜15時〜  敷地を見る!考える・・・成長する家(つくる楽しさ)
04.27 第4日曜15時〜  山へ行って、伐採を見て / 県産材・地元の木で家をつくる
05.17 第3土曜15時〜  欲しい家はどんな家? 快適な広がり
06.22 第4日曜15時〜  コストと性能、安全な自然素材
07.26 第4土曜15時〜  2世帯住宅を考える建物の強度と耐久性
08.24 第4日曜15時〜  本当のバリアフリーって? 家族のつながり
09.20 第3土曜15時〜  キッチン・収納の工夫、家を楽しむ・・・子育てから老後まで
10.19 第3日曜15時〜  家に求めるもの・求められるもの / ソーラー蓄熱換気システム
11.16 第3日曜15時〜  マツザワ設計の取組から・マツザワ設計仕様 / マツザワ設計のQ&A
12.14 第2日曜15時〜  家づくりいろいろ・総まとめ

※セミナー内容は上記のように予定していますが、参加者の質問により変わって行く事もあります。
 聞きたい内容を当日もしくは事前にお知らせ頂ければテーマに加える事も可能です。

 

■店 主 : null/マツザワ設計
■日 時 : 4月27日(日) 15:00~17:00(14:30〜資料閲覧可能です。)※今回は第4日曜日になります。
■会 場 : マツザワ設計
      さいたま市浦和区元町2-38-2 パークプラザ元町204号室
      >>アクセスマップ   
■参加費 : 500円/お一人様(初めての方には教科書を差し上げます。)
■定 員 : 6名様(要予約・先着順)

毎月第3日曜日はKINOIE SEVEN Cafe OPEN !
KINOIE SEVEN CAFE
お茶を飲みながら、キノイエセブンの建築家と、木の家づくりの話をまったりとしませんか。
ゆる〜く楽しい茶飲み話のなかで、建築家との家づくりの実際や、
木の家の魅力を感じていただく、そんなイメージの気軽なイベントです。
毎月第3日曜日は、KINOIE SEVEN(キノイエセブン)の建築家に逢いに行きませんか?

4月26日│「音楽室のあるステップフロアの住まい」見学会

音楽室のあるステップフロアの住まい_杉浦
道路より小高い敷地に計画した音楽演奏室のあるステップフロアの住まいです。

http://www.jyuarchitect.com/work/54.html

 

回遊可能な平面構成をもち、地形に沿うようにエリア事に異なる床高をもたせました。
天井高の変化とともに、家の中に様々な居場所を与えています。

 

箱形形状の家ですが、立体的な奥行きとともに、光の変化を楽しめる居心地の良い住まいです。

 

■ 開 催 日 : 2014年4月26日(土) 11:30~17:00
■ 場   所 : 東京都目黒区中根(東急東横線「都立大学」駅より徒歩5分)
■ 設計・監理 : null/充総合計画一級建築士事務所

「家づくり学校」が日本建築学会教育賞受賞 !!

家づくり学校
「家づくりの会」は、建築家による良質な住宅の普及を目指し、様々な活動を行ってきましたが、2009年より「家づくり学校」という住宅設計を目指す人たちのための学校も運営しています。

 

この「家づくり学校」がこの度、「2014年日本建築学会教育賞」を受賞しました。

 

この学校の講師は家づくりの会の会員が主体となってやっています。家づくりの会は発足し31年の歴史を刻んできましたが、この間、多くの会員が建築家として大きく成長し、住宅設計者の後進を育てる学校を運営するまでになりました。
今回の受賞は「家づくり学校」そのものに対しての受賞であると同時に、「家づくりの会」31年目の到達点とも言えます。

 

「家づくり学校」は10年ほど前に活動していました「建築道場」を前身とし、5年前に建築道場を発展解消し「家づくり学校」が誕生しました。
建築道場は家づくりの会の一部有志による学校でしたが、「家づくり学校」は現在、家づくりの会の重要な活動の一つになっています。

 

家づくり学校の今回の受賞は大変ありがたく、喜ばしいことではありますが、これで良し、とするのでなく更なる夢に向かって頑張りたいと思っています。

 

建築道場の発足を0合目、家づくり学校の発足を2合目とするなら、今回の受賞はまだまだ4合目、まだ半分にも到達していません。次の6合目、8合目、10合目へと夢は続きます。
6、8、10合目の具体的な形はおいおい皆様の目にも触れることができるよう頑張りますが、いずれにしろ住宅設計における社会人教育の新たな地平を開きたいと思っています。


「家づくり学校」における社会にコミットする設計者養成のための教育プログラム、
その実践と継続的取り組み

 

この5月から発足32年を迎えるNPO法人「家づくりの会」は、建築家による良質な家づくりの普及を目的とし、様々な活動を行ってきた。さらに2009年より「家づくり学校」という4年制の学校を運営している。

 

大学を卒業し憧れを抱いて設計の仕事に就いたにもかかわらず、何年かするとこの仕事を肯定的に捉えられない若者が増えている。
それは学生時代に描いた夢とはかけ離れ、何をしようにも社会のあまりにも利益追求という現実的な仕組みに絡め取られ、身動き出来ない内容が要求されてしまうからである。
そのような世界にいると設計者は、自分がなすべきテーマが何かさえも見えづらくなってしまう。
本来、建築家のあるべき姿としては、フリーランサーとして自由度が保てることである。
このような社会から一歩離れて客観的に見る態度は、建築だけでなく社会の未来にとって貴重なはずである。

 

そこで、大学を卒業して設計事務所にいる人や、工務店で設計の経験を積んでいる人たちを学生として受け入れ、住宅設計における現代のテーマを様々な形で提示していくことで、それに影響を受けて自己のテーマを持ち、自己の物差しを持てる設計者へと育てていくことを目的とした。
と同時に、住宅設計で生きることの喜びや勇気を持ちながら、住宅設計者として生きるタフな精神をも育てたいと考えた。

 

このような学校に相応しい講師として、NPO法人「家づくりの会」の中から、様々な分野に秀でた経験豊かな建築家達が務めている。

 

1. 教育の創意工夫

本校の特徴は、実践を前提にしたカリキュラムに特徴がある。各学生の仕事に差し支えない月1回の授業とし、
 1年で本校独自の教科書「実践的家づくり学校-自分だけの武器を持て」を使っての「座学」、
 2年で生産の現場を見てまわる「見学」、
 3年で個別の実践的テーマに取り組む「演習」、
 4年で建築家のスタジオに入って1軒の住宅をまとめあげる「設計」、
といった明快な授業構成になっている。昨年度のカリキュラムから例にとると

 

■1年生 座学コース 家づくり学校1年生コース
     座学による現代の住宅のテーマを知る(年8回)

『住宅設計とは』     講師:本間至/生活する行為に対して、建築部位が
             どんな作用を及ぼすか等
『素材から考える』    講師:泉幸甫/自然素材との向き合い方 |
             川口通正/汚れない建築
『構法から考える』    講師:大野博史(オーノジャパン)/建築家とのやりとりから生まれる構造デザイン
『歴史から考える』    講師:山本成一郎/古建築の改修や、伝統工法を用いた現代の建築
『木から考える』     講師:古川泰司/森を守る国産材の活用 | 松本直子/産地からの直接購入
『外構から考える』    講師:村田淳/ゾーニングや設備との取合い | 泉幸甫/計画性を超えた自然との出会い
『環境から考える』    講師:半田雅俊/日射取得率も考慮に入れた実践的断熱設計
『手づくりをいかに残すか』講師:泉幸甫|山本成一郎|藤原昭夫/ロジステック、鋳鉄による架構他

 

■2年生 見学コース 家づくり学校2年生コース
     建築生産の現場を知る(年8回)

『石』       講師:植松時四郎(石屋)「深大」/
          稲田石の採石場、加工工場見学 (茨城県笠間市)
『植木』      講師:佐伯四郎(植木屋)「佐伯造園」|
          内田清市(植木材料屋)/曼珠苑の植木畑 (東京都調布市)
『建具』      講師:荒川義昭「荒川木工所」/
          秩父にある木工所群(埼玉県比企郡)、荒川木工所(東京都昭島市)
『古材・再生素材』 講師:安井正/古道具店「柳沢商店」(東京都葛飾区)、石膏ボード再生工場(埼玉県八潮市)
『古建築』     講師:山本成一郎/日光東照宮(栃木県日光市)
『左官』      講師:木村一幸「木村左官工業」/富沢建材(東京都中野区)
『木材』      講師:古川泰司+上林規男(きこり)/
          埼玉県秩父山中、金子製材(埼玉県秩父郡)、岡部材木店(埼玉県飯能市)
『和紙』      講師:久保孝正「久保昌太郎和紙工房」/
          東京松屋(東京都台東区)、久保昌太郎和紙工房(埼玉県比企郡)

 

■3年生 課題コース 家づくり学校3年生コース
     具体的なテーマについて講義と演習課題(年8回)

『茶室』  計2回 講師:川崎君子 
          講師の設計による茶室で茶事の体験、設計の講義後、
          実際に存在する茶室の改善案作成。
『屋根』  計2回 講師:徳井正樹 
          講師が開発した新作瓦を見学、屋根の役割について
          講義後、「雨と熱」の視点での屋根のデザイン提案。
『工法から考える』 計2回 講師:藤原昭夫 
          東日本大震災における仮設住宅をはじめ、講師が考案した新しい工法の紹介の後、国内の林業活性を
          念頭に、木質系素材を主原料とした工法の提案。
『自然』  計2回 講師:松原正明|講師:安田滋(安田滋アトリエ) 
          講師が設計した田園風景の中の週末住居を体験後、ローテク・ローエネルギーによる
          「自然に溶け込む夫婦二人の小さな家」を設計提案。

 

■4年生 スタジオコース  家づくり学校4年生コース
     実際の敷地が与えられ、4人の実績ある建築家から一人を
     選び、そのアトリエで設計をまとめる。(年8回)

川口通正 / 川口通正建築研究所 
       素材に精通し、狭小住宅をはじめ多数の住宅を手掛けた建築家の
       もとで設計をまとめる。
半田雅俊 / 半田雅俊設計事務所 
       パッシブソーラー等環境に配慮した住宅に精通する建築家のもとで設計をまとめる。
本間 至 / ブライシュティフト
       住宅の間取りや美しさを構築的に追求する建築家のもとで設計をまとめる。
諸角 敬 / スタジオA(アー)
       多様な手法を使い分けながら美しい空間を追求する建築家のもとで設計をまとめる。

 

(※印は、家づくりの会会員建築家)

年度ごとに講師、講義内容を少しずつ変えていくことにしている。
上の学年がリピーターとなって下の学年を受講し、学年相互のコミュニケーションも図れるためである。
また、産休・育休などからの復学や、年度途中からの受講など、学生個人の状況に対し、少人数だからこそできる柔軟な運営体制をとっている。

 

講義外の活動として、講義後の懇親会(毎回)、SNSによる意見交換、講師の住宅完成見学会、学生主催による修学旅行(全学年参加)など積極的に行い、学生同士だけでなく、講師との間も身近な距離でコミュニケーションを図っている。

 

学生との間に身近な関係をつくっていると、例えば、こんな声が学生から聞こえてくる。
「1年で既成概念を覆され、2年で生産現場を目の当たりにすると、そのまま上に進むのはもったいない。もっと自己修練を積んでから、3年の課題や4年の建築家スタジオに臨んだ方が自分のためになるのではないか」
「4年を1回きりで終わらせたくない。今度は○○先生のスタジオに入りたい」
我々としてはそういった学生の心の変化を歓迎し、前述のように、「休学-復学」の道筋を設けたり、4年を複数回受けることを認めたり、柔軟な運営をしているわけである。

 

2. 教育活動としての周知の状況

・「新建築・住宅特集」「新建ハウジングプラスワン」「建築ジャーナル」で、家づくり学校の活動を掲載。

・講義内容をまとめた「実践的家づくり学校―自分だけの武器をもて」(彰国社)の発刊。(全国の書店で販売)

・我々の授業のオリジナリティやクオリティを保つために、少人数制であること、意識の高い設計者に受講してもらいたいことから、広告による周知活動は行っていない。その代わり、運営母体であるNPO法人「家づくりの会」では、催事のあるたびに本校の活動を報告し、設計者のみならず、様々な建築関連企業に「家づくり学校」が認知されるよう心がけている。

 

これらの周知活動のほか、在学生が友人に薦めることも多く、東京で行っている月1回の学校であるにもかかわらず、青森、宮城、福島、静岡、三重、富山、兵庫、福岡といった遠方からも通ってきている。
これまでの5年間で100名を超える設計者たちが、本校を受講している。

 

3. 教育の効果

ものづくりにおいて利益追求型の既成の仕組みにとらわれない、自分の置かれている立場から得た狭い知識に固執しない、といった設計者としての意識改革がまずは大事であると考える。

 

1年間の講義終了後に提出してもらっているレポートを読むと、間取りの考え方、照明の選びかたといった具体的な知識の習得のほか「建築家として深く追求する姿勢」「高い目標を見つけて設計者として生きることへの覚悟」など挙げていることを特筆したい。
また、学校側で用意しているSNSでの学生の活動を見ると、入学当時と比べはるかに、活発に議論に参加し、学生自身の仕事内容や活動に反映されつつあるのが判る。
学生一人ひとりが、実に個性的で、在学中より素材の生産地との関係を作ったり、独自に温熱環境に取り組むようになったりと、それは多岐にわたり、各自が独自のテーマを発見しつつあるようである。
人的ネットワークについても、学生同士で情報交換をしながら明快な目的を持って独立する例や、既に事務所を持っている者が職人とのつながりを意識して仕事している例などが確認できる。

 

4. 教育活動を通した社会への貢献の程度

大学を卒業後に社会を経験した後、もう一度学びたいと思っている者は多い。
非住宅系の設計事務所から独立し住宅設計のノウハウを得たいと思っている者、住宅設計を主とする事務所に所属するものの主宰者の考え以外を実践する機会がなく、もっといろんなことを知りたいと思っている者、実に様々である。
いずれの場合も、社会で活躍する建築家の生の声を聞きたがっている。
「家づくり学校」は、そういった若手設計者に門戸を開いたが、当初想定した独立前後の設計者のほかに、工務店設計部に所属する設計者も多くなり、当校で得た知識を組織に持ちかえって設計の質を上げようとするケースも増えてきた。

 

個人事務所を開いている学生の具体例では、名古屋で設計している学生が、2011年入学以降「すまいる愛知住宅賞」「愛知県住宅供給公社理事長賞」「愛知県森林協会長賞」「愛知まちなみ建築賞」などを受賞しており、その手法は当校で体得したものづくりをまさに実践したものである。
また、柏市で設計している2009年入学の学生は、「かしわっ子主義お店デザインコンテスト」という地元密着型コンペでグランプリを受賞した。

 

以上のように、我々の行っている教育活動は、個人による設計、組織による設計によらず、自立した設計者への道を支援していることになる。
ひいては、日本の住宅産業界の「設計の底上げ」、また社会資本としての「住宅の質」を高めることに、微力ながらも着実に貢献しているのではないかと考える。


どうかこれからも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

家づくり学校校長 泉 幸 甫
NPO法人家づくりの会 代表理事 根來 宏典