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リビングの小上がり空間

リビングの小上がり空間_白崎リビングの中に、小上がりの畳スペースが欲しいという方がよくいらっしゃいます。
リビングは概ねフローリングですから、ごろっとしようと思うと畳が欲しくなるわけです。
「リビングは洋風、畳は和風」。
思慮深い人は、ちぐはぐと思って、設計者に言い出せずじまいになることも多いように思います。
でも、畳の色を、リビング全体の色調にあわせるという方法があります。
私の場合、ダイケンというメーカーの畳表(たたみおもて)を使っています。これはイグサではなく、天然和紙に顔料を練り込んで樹脂コーティングをしたもので、足触りも良く、イグサのような褪色はしません。さらに縁なし畳にすれば、モダンな空間に似合った床材になります。

 

次に上がり框の部分ですが、ヒノキやスプルスを使うとその部位だけで和風になってしまいます。やはり、全体の調子にあわせて染色するのがよいと思います。
私はこの場合、色を乗せやすいタモ材を使っています。
また、「小上がりの下を収納に」と考えがちですが、あまり期待しないでください。
確かに床下を有効に使う一つの方法ですが、框の下に105ミリ角の大引が入ってくるので、意外に底の浅い収納しか取れません。その割には大工手間が高くつきますので、具体的な収納イメージがない限りコスト優先で、引出し収納は無しでもいいのではないでしょうか。

 

[家づくりニュース2014年9月号掲載]