リフォームということ
リフォームという言葉でイメージされるのは、たぶん表層的な化粧直し程度だと思われますが実際に蓋をあけてやらねばならないのは、足腰を固めること。
つまり人で言うとインナーマッスルを鍛えるようなものです。築50年強のこの住宅は断熱はおろか、基礎も殆どなくその場その場で場当たりな仕事が繰り返されてきました。そんな住宅でも床を剥がし基礎を固め、梁を補強しながら断熱性能等級4まであげて、建物を元気にしてあげることが出来ます。そのためには「住宅医」としての調査を必要とします。いろんな角度から何をすべきなのかきちんと専門家が検証して、設計に落としこんだものを施工してもらう必要があります。もちろん専門家がきちんと監理することも重要。リフォームだといって、ぞんざいに考えるのは危険です。しっかりとした礎があってはじめて「楽しい」と思えるプランニングの内容をのせていけるのです。予算がそんなにない、という場合でも計画性を持って順次進めて行けばよいのです。
リフォームに着手する場合、まずは自分の体を知るように、専門家を入れて建物の状態を把握することから始めることをお薦めします。
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▲ 光を入れる螺旋階段 | ▲ 穴のあいた柱 |
▲ 報告書
- 2013.02.02
- 建築家:田中 ナオミ
- リノベーション・リフォーム