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自分の設えを楽しもう

設え01_川口家づくりの楽しみの中に「設え」(しつらえ)というものがある。
日本では季節ごとの慣わしとそのための飾りを、長い間、守り通してきた。
それは、三方(さんぼう)に盛られた、お正月の鏡餅に良く表れている。
シンプルで美しく緊張感のある、すばらしい設えである。
自分や家族の大好きなモノを、上手に設えることが出来ると、家の中が楽しく、美しくなる。
住まいには、毎日使う家具や衣類のように、日々の暮らしに欠かせないモノたちが必要であるが、設えは、そのような様々なモノたちの向こう側にあり、心の中の美意識や強い好みが家という空間を、その人の色に染めていく世界である。
世界に、一軒しかない家族の臭いがする家になるための、いちばん早い方法でもある。
そもそも日本では、設えは、床の間が主なる飾りつけの空間であり、床脇の違い棚などに香炉や硯箱(すずりばこ)や銘品の器などを美しく飾った。床の間は掛け軸と生け花を飾りつけた。
また茶室では銘椀のような様々な茶道具を飾り、他人に見せて、さりげなく道具の自慢をした。
現代では、もっと気軽に、様々なモノを飾ると楽しく、美が手に入る。
自分の気に入ったモノが飾ってある住まいは、素敵であり、自分の眼力を鍛えるのに持って来いである。
設え02_川口今日からでも、何か設えたら家の中を気持ちよく、美しく出来る。子供の絵や工作でも、額やケースに入れると、途端にそれらの作品は輝き出す。
庭に咲いている花や木々の枝を切って、花瓶に入れるだけでも輝き出す。
僕もそんなことを日々行って、設えを楽しんでいる。

 

[家づくりニュース2014年11月号掲載]