「機械化した分だけ、手仕事を増やす」
先日、デンマークに行ってきました。
建築好きなら気になる家具ブランドの数々がデンマークから生まれています。
長い冬の室内生活を少しでも豊かに。という気持ちから機能性やデザインが洗練されていったからだそうで、日本の雪国で手仕事の技が磨かれていったのと似ていますね。
そんなデンマークで、色々な経験をさせてもらいましたが縁あって老舗家具工房に入らせて頂きました。詳細はあまり言えないのですが、はっとさせる言葉をもらいました。
それは「機械化した分だけ、手仕事を増やす」
この言葉、どう思いますか？
建築業界でも、機械化や規格化がもちろん進んでいます。
その事で大量生産や低価格化を実現していますが、出来たものは味気ないって言われることも少なくないですね。
その家具工房では違いました。機械に頼ることで空いた時間をつくって手仕事、手間のかかる作業を増やすという事でした。
これによって、全て手作業でやっていた時よりも精度も仕上がりも上がったそうです。
機械化も規格化もダメだよね、ではなく、その扱い方や取り組み方、そして完成品のため
に一番いい方法を生み出す事、考える事が大事なんだと気づかしてもらいました。
（後藤 孝／後藤建築設計）
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