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『 楽しい家づくりを 』/松澤 静男

 最近の建築費高騰は想定を超えるもので、安い住宅ローンやローン減税、そして各種補助金が有っても、なかなか満足を得られるものではありません。そのような中で建築家に依頼して家をつくるという選択肢は残念ながら予算の関係で減ってきているように感じます。でも、そんな時代だからこそしっかりとした家づくりをする必要があります。


 確かに最近は少し延べ床面積を小さめに設計するようになっています。でもここで建築家の設計の魅力が現れます。単に小さくするのではなく楽しく暮らせて、解放感を感じられる空間を提案します。またバランスも大切で共有部分と個の部分の広さや収納などのつくり方も建築家によって個性が出ます。建て主さんと価値観をすり合わせながら様々な提案をします。

 間取り、素材、設備など、すべてに選択している理由があります。

 間取りは併用、共有、分けたり繋いだり、上下左右のつながりや外部との繋がりも意識します。ワンルーム化が進んでいて、視線をどのようにコントロールするか?温熱環境をどのように考えるか?プライバシーを通じた家族のあり方など、住む家族によって答えはたくさんありそうです。

 外壁や内装材も好き嫌いだけではなくメンテを減らし、健康で快適に暮らす事にも関係しています。無垢材の床など肌触りが良いものは多少傷が付きやすく、汚れも付き易いかも知れませんが、それ以上の魅力があり、メンテの負担も少ないと思われます。好みと価格だけではなく様々な要素を考えて選択しましょう。

 設備機器は直接生活に影響する部分ですが、ほとんどが10年、20年で交換する物になって来ています。予算を抑える際には少し我慢するところですね。

家づくりはもっと楽しんで行いましょう。ついつい予算や性能ですべてが決められてしまいますので・・・。


松澤 静男/一級建築士事務所 マツザワ設計)

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