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建築家な私。2/根來宏典


建築家としてアトリエを構え18年が経ちます。昨春よりは、京都にある大学で教鞭も執っています。実務者と教育者の二刀流。後進育成の場を通じて、職人文化と現代の暮らしを紡ぐ建築のあり方を、学生とともに探求し、社会と教育のあいだを紡ぎたいと思っています。それに伴い、活動の場を東京と京都の二拠点にしました。東と西、歴史的に織りなしてきた2つの文化を紡ぎ、その輪を広げたいと思っています。これを継起に、私どもの事務所名を“根來宏典建築研究所”から“築紡”へと改組しました。ヒトとヒト、モノ、場所、記憶、そして未來。建築を通じて様々な事象を紡ぐ。そんな思いを込めて。


事務所名を変えたからといって、何か変わるわけではないのですが、縁のつながりを益々感じるようになりました。京都と東京を行き来するようになり、もちろん時間調整など大変なこともありますが、周囲の方々がすごく協力してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。移動中は本を読んだり、パソコン仕事はできるので、かえって有意義な時間が増えたようにも思います。コロナ禍により多くのことが分断された反面、気付かされたこともありました。良縁を紡ぎ、歩みを前に進めたいと思っています。

京都では明治期に建てられた京町家にて、職住一体(アトリエ兼住まい)の暮らしをしています。通りに面した格子から坪庭に向けて、穏やかな風が流れる佇まい。冬はメチャメチャ寒いですが(笑)場所は、琵琶湖疎水により近代化へと紡がれた岡崎エリア。平安神宮、岡崎公園、美術館、動物園などを核とした文教地区です。西に鴨川、東に南禅寺や哲学の道、南に祇園、それぞれに歩いて程近く、散歩していて、すごく楽しく気持ちの良いところです。ぜひ遊びにお越しくださいませ。

根來 宏典/築紡)

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