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[ 住宅-001 ]
区画整理事業を継起に街並みに配慮した分棟型二世帯住宅

住宅文化部門

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建替え前は、隣同士で全く別々の家に住んでいました。隣とは言え、両親の家に行くにも玄関を出ると直ぐ道路のため子供には危険でしたし、将来の利用方法なども考慮して、ゆくゆくは建替えたいと考えていました。そんな折、自宅周辺が区画整理となったため、いいチャンスと思い土地を統一。もっと住み易く、デザインも統一した二世帯住宅にしようと両親とも話がまとまり、建替え計画がスタートしました。(施主談)

本住宅は、区画整理として二つであった土地を一つに纏め、土地を分割し(分筆と分割の違いを理解することが大切)、二棟を別々に建てるという計画になっております。そのことにより、建物以外の空きスペースを共有化でき、より広くの庭や駐車スペースに活かされ、そのゆとりは街並みに対しても活かされ、かつデザインを統一し、街並み・景観に配慮した住宅が完成しました。建物自身は完全に分離されており、コンセプトは「つかず離れずの二世帯住宅」です。

元々は、A世帯を実家として育ったご主人。結婚を期に、裏に建っていたB世帯の空き家を購入し、両親とはお隣関係で住んでおりました。その後、区画整理事業の対象地域となり、家だけでなく土地ごと見直すチャンスが到来。市の考える区割りを建築計画とセットで再構築した結果、自分たちの生活の都合だけでなく、周辺環境へのメリットをも創出することができました。

敷地の西側は、遊歩道に面しており、市民の散歩道、通勤路、通学路として活用されております。本計画では街並み・景観に配慮し、平屋で計画した親世帯棟を遊歩道に面して配置し、高さを抑えております。また既成フェンスやブロック塀を設けるのではなく、木製ルーバーとしました。このことは通行人からの視線を遮るとともに、西日を遮ることにもなり、室内の熱環境に対しても有利に働いております。

親世帯棟には、LDKと一体となった和室が付いております。和室にある収納(濃茶部)は、足元を浮かせ、地窓を設けております。光や風を取り込むとともに、遊歩道との連続性を持たせた奥行きある空間を演出。右手窓の外が、遊歩道に面しており、木製ルーバーが見えております。昼間は外の方が明るいので、中から外は見えますが、外から中は見えません。なので、人通りもほとんど気になりません。

構造体であるフレームは、80×120の柱、60×270(2階屋根:240、親世帯棟屋根:210)の合わせ梁によって構成されております。この単純なオリジナルの構造システムは、構造的な安心感をもたらすとともに、共有の広い庭や駐車スペースに向かって開くことにより、各空間のどこに居ても、別々に暮らしながらも、同じ空間を共有している感覚を創出しております。

建設地
茨城県 結城市 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
322.79㎡
建築面積
163.77㎡
延べ床面積
188.15㎡
工事費
3000万円台
家族構成
両親二人、夫婦二人+子供二人
居住者の年齢
60代、30代
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