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[ ノンカテ-001 ]
木の空間/木の空間で壮大なる環境実験を行う。

ノンカテゴライズ部門

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風はなぜ起こるのかを体験すべく計画した住宅を紹介します。残念ながら実現に至りませんでした。敷地は栃木県栃木市の水田と市街地のちょうど境に位置するところにあり、家の北側が水路と大きな水田に面します。敷地を訪れたとき、うだるような暑さで湘南に住む私にとり創造を超えた暑さで、この暑さを解消できる方法がない限り、何も始まらないと直感しました。そこで出てきたのが、建物の南側に緑の庭を配し、北側に大きな水盤を設け、自然現象として風を呼び込む計画でした。夏南側は太陽に熱せられ、上昇気流が起き、北側の水盤と水田の水を介して涼しい風が建物に入り込むであろうと計画しました。一方、冬は水盤の水は落としますので、太陽光が砂利とコンクリートスラブに蓄熱されて輻射暖房が期待できます。つまりこの原理は私が住んでいる湘南の海に面したところで体験したことで、いわゆる「海風」と呼ばれるものに近いと考えます。これは建築的に温熱環境を考えるものでスマートハウスやその他の多くの技術的な解決法とは異なるものであります。

水路を通して画面の左に位置する水田に水が引かれる4月ごろの状況と考えてください。このころはまだ寒い日が続いています。
施主の要望は、住宅とアトリエを併設したいとというものでした。敷地は300坪もあり将来を見据えて平屋案を提案しました。それがこの原案です。そしてダミー案として2階建て案も提案しました。当然コストパフォーマンス点からです。

このCGように、実際の季節は、田畑にはすっかり水がなくなり稲穂は黄金色に色付き、収穫の時期となります。少しずつ秋の色が濃くなり、厳しい冬がもう少しです。もう少ししたら水盤の水を落とし、冬の太陽光をいっぱいに受け、蓄熱する。そして床下からの輻射熱を利用した暖房が開始される。

リビングからダイニング・キッチン方向を見る。ダイニングは3面水に囲まれた特徴的なところに位置する。手前のリビングは2面南と北をガラス面で囲まれた約20畳の空間であるが通りからはまったく覗かれることはない。ここはこのデザイナーの作品を展示するギャラリー空間でもある

この家で特徴的なところはダイニングコーナーが水盤面に突き出していて2面がガラス張りになっているところです。空気を取り込む窓はそれぞれに設けられており風通しによい空間となっています。そしてこの写真には写っていませんが反対側に子供室の棟がありお互いに干渉しあう関係になっています。

建設地
栃木県栃木市 
敷地環境
市街地
構造
木造平屋
階数
1階建て
敷地面積
1000㎡
建築面積
149㎡
延べ床面積
143㎡
工事費
非公開
家族構成
夫婦+子供一人
居住者の年齢
夫婦30代+赤ちゃん
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