NPO法人 家づくりの会 ホームページへ
家づくり大賞トップへ

[ 再生-020 ]
住之江の元長屋

再生部門

FavoriteLoadingお気に入り保存

6軒長屋が切り離され、中央部だったこの家だけが残った。築74年になり雨漏りが酷くなっていた。両隣には5階建てのマンションが建ち、光も入らず過酷な環境であった。

雨漏りが酷かった部分は、屋根を片流れとし、雨水の流れを単純なものとした。

屋根形状の変更によって生まれた壁に高窓を設け、2階中央部にも光と風を届けている。

間口3.8mに対し奥行16mと縦長の敷地で、使いやすさを考えると、主要な生活空間を1階、道路側に集める必要があった。それらの空間にも光と風を届ける為、中央部付近に光庭を設けるプランとしている。

ここにイロハモミジを植えているが、木漏れ日が、視覚的、精神的な安らぎをもたらすと事を期待している。厳しい環境がゆえ、どうしても親密な外部を創造したかったのだ。

クライアントから、長らく悩まされた雨だが、これからは葉に落ちる姿も楽しめそうと聞いている。

 戦前から建つ長屋が、増改築によって原型をとどめないほど変化していた。

 正面はモルタル塗りの外観だったので、ガルバリウム鋼板で覆った。

 手入れが少なくて済み、かつ職人の手あとが残る仕上げを選択した。

 光庭から入る光が、リビング、ダイニングへ届く。

 キッチンがその横にあり、2人暮らしの姉妹が、使いやすいようコンパクトな動線に拘った。

 建物の最奥にある和室は、当面客間として使われるが、将来寝室として使われることもイメージしてプランしてある。

 2階はそれぞれの寝室。

 間には共用のクローゼットがあり、4畳ほどの広さがある。

 既存建物にあった母屋が、74年という歳月を物語っている。

 既存建物は、前面、最奥部共に増築されており、1階に光りは全く届いていなかった。

 中央部を減築することで、建物奥深くに光を入れることに成功している。

建設地
大阪府大阪市 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
69.96㎡(21.2坪)
建築面積
55.96㎡(16.9坪)
延べ床面積
96.84㎡(29.3坪)
工事費
1426万円
家族構成
姉妹
居住者の年齢
70歳、63歳
FavoriteLoadingお気に入り保存