[ 生活-005 ]
白い洞窟の家

生活提案部門

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白い外観と大きな穴が特徴的な、金沢市内に建つ中庭式住宅です。

 

施主の要望は4つの「屋外空間」、即ち屋根付き玄関ポーチ・2台分の屋根付き車庫・中庭・そしてテラスを備えた住宅が欲しいというものでした。ただ、決められた予算の中でこれらを確保した場合、生活するための内部空間が削られることになりかねません。

 

そこで考案されたのが「屋外空間」同士をクランクさせながら互いに繋ぎ機能を合体・補完させるというアイディアで、我々はこれを「白い洞窟」と名付けました。これによって各空間の大きさを抑えつつ、隣接する空間へ常に開くことでそれぞれの空間が狭苦しく感じられないようにすることが出来ました。また、立体的なクランクにより光は差し込むものの外から「白い洞窟」の奥を見通すことは出来ません。住宅内の居室は「白い洞窟」を取り巻くよう配置されており、これらを緩衝空間としてプライバシーを確保しながら採光・通風を得ています。

写真1
白く厚みのあるミニマルな外観と、建物の内部をクランクしながら掘り抜いた大きな穴が特徴的な中庭式住宅です。

写真2
降雪地帯である金沢では、中庭は雪によって容易に埋められてしまうことが予想されており、その点で要望は現地の実状に即しているとは言い難いものでした。「白い洞窟」は中庭やテラスに積もった雪を除去するための経路でもあり、中庭式住宅を降雪地帯で成立させるための実用的な対策としての一面も併せ持っています。

写真3
住宅内部の居住空間はこの「白い洞窟」を取り巻くように配置されており、これらを緩衝空間としてプライバシーを確保しながら採光・通風を得ています。

写真4
「白い洞窟」はもちろん機能面だけでなく住宅内部から眺められるための美しい庭としての役割も果たしており、白いミニマルな空間は自然光の輝きを住宅内部に導くように計画されています。中でもテラスは空間の美しさを強調するため床面に水を張ることが出来るよう白い防水層が形成されており、空中に浮かぶリフレクション・プールとしてこの住宅を印象づける景観を作り上げています。

建設地
石川県 金沢市 
敷地環境
郊外住宅地
構造
木造
階数
2階建て
敷地面積
493.88㎡ (149.66坪)
建築面積
132.68㎡ (40.21坪)
延べ床面積
160.76㎡ (48.72坪)
工事費
4300万円
家族構成
夫婦+子供1人
居住者の年齢
30代
設計者名(事務所名)
山本 卓郎(山本卓郎建築設計事務所)
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