[ 生活-019 ]
百舌鳥の家

生活提案部門

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旗竿敷地に建つ、夫婦2人子供2人の住まい。家族がつながりある空間の中に住めれば、という建築主の希望もあり、旗部分に確保できるひとまとまりの空間の中、家族がそれぞれに好きな場所で、家族の気配を感じながら過ごすせる家を目指した。各スペースがずれながらも、空間的な連続感がある空間構成ができないか検討した。この家は、1階にあたる部分から屋上まで、約1周半(約25メートル)のスロープを介して、それぞれが点在して住む。スロープが空間の中を貫くことで、断面的な様子を見せることができ、各スペースのつながり感が出る。そして、徐々に上っていくことで、視線のずれも生まれる。また、上下のスムーズな移動により、1階や2階といった感覚がなくなり、スペースの利用を流動的にしやすくなる。スロープとスパイラル状のフロアがずれながらも、一体となっている、あいまいな領域と広がり感のある住まいを実現した。

建物外観の道路からのアプローチの様子。
アプローチもスロープ状になっており、内部を予感させる。設計開始時は、南面以外の敷地は更地の分譲地であった。さらに、建物を計画する敷地は旗竿敷地ということもあり、周囲に建物が密集して建ち並ぶことを想定して設計が進んだ。

各フロアが連なっている様子。
最上部はデッキのあるバルコニーとなっていて、そこから光が入ってきて、夏場は風が抜けていく。
住まい後は、家具が置かれている様子がここから見え、生活感があふれている。
お互いの気配を感じながらも、目線がすれ違うことで、それぞれの距離感を取れるようにしている。吹き抜けているが、夏場も冬場も2台のエアコンと、床暖房で快適に過ごせるようにしている。

スロープと下方のエリアの様子。
スロープに沿ってパネルを展示をしたり、スロープの壁側の床レベルはスリットになっていて、国語の先生である建築主の持っている文庫本を、ずらっと並べていく予定にしている。スロープの段差は時にはベンチとして利用したりする。

空間上部のエリアの様子。
上部の3つのフロアは、目線を完全に仕切りたい時のために、天井にカーテンレールを埋め込んでいる。
子供の成長に伴って、希望があれば、まずは置き家具で仕切り、将来的には既存の柱を利用して、仕切ることも想定している。そして、子供が成長して出ていったあとは、仕切りがあれば撤去し、夫婦2人住まいの家に戻したり、カスタマイズできるようにしている。

建設地
大阪府堺市 
敷地環境
住宅密集地
構造
木造
階数
2階
敷地面積
103.91㎡
建築面積
52.17㎡
延べ床面積
107.49㎡
工事費
2,000万円台
家族構成
夫婦+子供2人 
居住者の年齢
30代前半
設計者名(事務所名)
藤原 慎太郎+室 喜夫(藤原・室 建築設計事務所)

図面

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