[ 生活-007 ]
60代の平屋づくり

生活提案部門

FavoriteLoadingお気に入り保存

久里浜の丘の上、

「平屋の家でいいのよ。」 というのが最初のご要望でした。

以前購入されていた土地からは富士山も見える丘の上の住宅地で

2階建ても十分建てることができましたが、一人暮らしで息子さんも結婚されて

自分の仕事もひと段落つけて、これからはゆっくり生活を楽しみたいとのことで。

たまには息子夫婦が孫をつれて遊びに来てくれたり

好きな料理を作って友人たちと集まれたら楽しいですね。と話してくれました。

敷地は奥へ広がった台形で
その奥は7mも下がっている崖地の雑木林、その向こうは遠くまで視界が抜け
遥かには富士山も望める。
平屋をいれてみると15坪ほどと、マンションのワンルームほどです。
とにかく60代の一人暮らしという事で、
日々暮らしやすく楽しめるシンプルなプランにしようと。
一つながりの
LDK+寝室+玄関土間が一体になるようにバリアフリーでつくりました。
バスルームもフラットに一体型。

玄関の引戸を開けると
正面には大きなガラスで崖の雑木のちょうど葉のしげった高さに小鳥がきています。
土間は約3帖ほどなので
フロアと平らにそろえ狭く感じないように。
そのかわりに、
靴の脱ぎ履きの手摺とLDKとの境界のために竹をたてました。
この土間と、外側の小さな濡れ縁は、
ご近所との交流に重要な役目をはたしています。

左の壁にはキッチンが。
シンプルな板だけですが
壁には様々な外用内用のタイルが凹凸にパッチワークのように張られています。
見た目のかわいさもありますが、
あえて汚れが目立ち難いようにとの考えでもあります。
LDKと寝室は、
普段はこのように引戸をOPENにすれば一体になっています。
ちょうど、3間×3間ぐらいで
日本人の生活空間としては落ち着く広さでは無いでしょうか。

1枚屋根の天井は
奥にいくにつれ上昇し4mにもなりますが
体育館のような落ち着かない空間にしたくはなかった・・。
家全体に、2mの高さで統一した見切りを入れて
クロスも上下でかえることで
開放感も残しつつ、落ち着いた住空間を心がけました。

60代から、
まだまだ長くなった時代です。
若い歳では建てられない生活の場を考えるのは、また楽しいものです。

建設地
神奈川県 
敷地環境
市街地
構造
木造
階数
1階建て
敷地面積
116.17
建築面積
46.45
延べ床面積
45.82
工事費
1500万
家族構成
1名
居住者の年齢
60代
設計者名(事務所名)
南部 健太郎 (AR.K一級建築士事務所)
FavoriteLoadingお気に入り保存